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雨が降る。×も降る。

第119話 - 平助編第59話　　結果後、壊れかけ

2024年06月20日

#新選組

#歴史創作

#BL(？)

メンアノ！

中の人

さぁて

中の人

最終話かぁ…

仲成

全く俺出てこないな

中の人

あ…

聖武天皇

忘れてる…

中の人

だ、出す！

中の人

多分！

仲成

信用できねぇ…

中の人

うっせ！

中の人

始めるぞ！

藤堂平助

………

俺は少し歩いていた

先輩が今どうなっているのか

そして、もう一つ

一くんは今、何処にいるのか

そんなことを気にしながらうろうろしている

仲成

……おい

藤堂平助

！？

急に後ろから声が聞こえる

何処かで聞いたことのある声

藤堂平助

……まさか…

藤堂平助

誰だっけ？

仲成

覚えてねぇなら覚えてる風に言うな

仲成

改めて言うが、俺は藤原仲成だ

藤堂平助

あ、そうだそうだ、仲成くんか…

何か少し思い出したような気がする

藤堂平助

それで、何しに来たの？

仲成

………

仲成

非常に言い難いことなんだが…

藤堂平助

？

仲成くんは一息吐いてから言葉を発した

仲成

平助、お前は今日死ぬんだ

藤堂平助

……

俺は少し言葉を失いかけた

けど、何故か冷静を保てた

仲成

……

仲成

もう少し動揺しても良いと思うぞ

仲成

よく平静でいられるな

藤堂平助

……何でだろうね

藤堂平助

もしかしたら、もう死を覚悟してるのかもしれない

仲成

覚悟しても動揺は流石にするだろ

藤堂平助

う、うーん……

何だが的確なこと言われたような気がする

藤堂平助

それで、何でそれを伝えに…？

仲成

……別に伝えなくても良いんだ

藤堂平助

え？

藤堂平助

な、なら何で…？

仲成

……

仲成

急に死んじまうと魂が動揺しちまう可能性があるんだ

仲成

そして、成仏ができる確率が圧倒的低くなる

藤堂平助

よ、よく分かんない…

仲成

…まあ、そうだよな

仲成

まだ、死んだことねぇから当たり前か

藤堂平助

死んでたらここにいないから…

仲成

……それもそうか

人の事言えないけど、仲成くん、頭悪いのかな…？

藤堂平助

それで、俺は何すれば良いの？

仲成

あー……そうだな…

仲成

思うがままの行動をしてくれ

藤堂平助

え…？

仲成

あ、悪足掻きはやめろよ？

仲成

自分自身に負荷がかかるからな

藤堂平助

……

案外優しかった

仲成

…俺が言うのはそこまでだ

仲成

さて、お前はどうやって死ぬんだろうな

仲成

できるだけ、未練は残すなよ

仲成

……あの世で暴走されちゃあ困るからな

藤堂平助

……

仲成

…それじゃあな

仲成くんがそう言うと、パチンと音が鳴った

その音と同時に、仲成くんは消えた

藤堂平助

……

藤堂平助

これが世に言う、怪奇現象、かな

藤堂平助

でも、もし本当に俺が死ぬのだとしたら

藤堂平助

……仲成くんは良い奴、なのかな？

あれから数時間経った

……が、先輩は未だ帰ってこない

仲間

へ、平助、どうすんだ？

藤堂平助

……

俺の中で二つの選択を迫られる

先輩の手助けに行くか

それとも、ここで待機してるか

多分だが、これで死ぬか関わるんだろう

多分だが、止まっていた方が死ぬ確率は低い

ただ、死ななければそれはそれで仲成くん達に問題はあるのだろう

俺はまだ生きたい

まだ未練があるのだ

仲間

へ、平助…

藤堂平助

まってね……考えてるんだ

多分彼等は先輩が心配なのだろう

そう考えると、先輩の元に行くのが良い

ただ、彼等に死を遂げさせたくない

どうすれば…

仲間

「平助さん」

藤堂平助

あ、何かな！？

一人の仲間が言葉を発する

仲間

「わ、私達は死んでも構いません！」

仲間

「伊東さんの想いがこの世に広がればそれで良いのです！」

藤堂平助

……

仲間

「なら、少しの人はここに残りましょう！」

仲間

「それでいいでしょう！」

藤堂平助

……

藤堂平助

天才だね

俺は納得してしまった

藤堂平助

それじゃあ、半分は俺についてこい！

藤堂平助

残りはここに留まれ！

仲間

はい！！！

そして、俺達の悲劇が始まるんだ

油小路

藤堂平助

……

仲間

だ、大丈夫ですか？

藤堂平助

、うん、だ、大丈夫…

心拍数が上がる

進んでいけば行くほど足が震えてくる

仲間

「……あれって…」

一人の仲間が言葉を発する

藤堂平助

っ！！

俺は意を決して見てみると、そこには

血で流れている先輩であった物体が転がっていた

形状は保っていた

藤堂平助

せ、先輩っ！

仲間

「あ、おい！平助！」

俺は仲間の声なぞ聞かず、先輩へと駆け寄った

体はまだ温い

多分、殺されたばかりだろう

仲間

「平助！罠かもだぞ！？」

藤堂平助

そんなこと分かってる！

藤堂平助

何で…

涙が流れそうで流れない

目を瞑ってる分、涙が流れにくい

少し、痛かった

仲間

！

仲間

平助ぇ！

何か仲間の声が聞こえる

藤堂平助

……あ…

俺は今どんな状況が分かってはいた

ただ、足が動けなかった

藤堂平助

っヴ…

背中が熱い

背中だけが燃やされてるみたいだった

俺は一瞬だけ何が起こったのか分からなかった

ただ、今は分かる

藤堂平助

(刺された、か)

藤堂平助

は、はは…

未練がないようにって言われたけど

未練ありありなんだよな…

藤堂平助

………

仲間の声がなんか聞こえる

闘っているのだろうか

それに対して、俺は不甲斐ない

一番最初に刺されちゃってさ

本当、俺、何をしたかったんだろ…

藤堂平助

………

永倉新八

……平………す、け…？

藤堂平助

…

藤堂平助

新八……？

原田佐之助

へ、へーくん…？！

新八と佐之助が走ってくるのが見える

ついに俺、幻覚まで見えてきたのだろうか

永倉新八

な、なんでっ、何でっ！！

永倉新八

こんなん、無慈悲だ！！

永倉新八

何で平助が死ぬ！

永倉新八

いつもそうだ！

永倉新八

本物の正義が死んで、偽物の正義が生き残る

永倉新八

何で何だよぉぉ！！

原田佐之助

し、しんぱっつぁん！！

藤堂平助

……

俺の肌に生暖かい水が当たる

永倉新八

何でっ…何でっ……

永倉新八

生き残ってほしかったのにっ…

原田佐之助

………

原田佐之助

へーくん、何で伊東さんのところに行ったの…？

藤堂平助

………

藤堂平助

わか、らない…

原田佐之助

……そっか…

永倉新八

やだ、死ぬなっ…

新八はただ泣きながら俺の生還を望んでいるようだ

ただ、多分運命は決まっている

期待に応えられなくて、ごめん

原田佐之助

……言い残したいこと、あれば言ってくれ

原田佐之助

……お願い

原田佐之助

叶えられることはできないけど、聞くことならできる

原田佐之助

……できるだけ、喋れる間に未練は少なくしてほしい

永倉新八

………

藤堂平助

……

だんだんと話せなくなっていく

ただ、まだ発することはできる

藤堂平助

………

藤堂平助

俺、ほんと、もっと、新八、や、さの、すけ

藤堂平助

一、くん、と一っ緒、いたかっ、た

原田佐之助

……

永倉新八

一はいない、けど

永倉新八

一だってこんなこと望んでない

原田佐之助

しんぱっつぁん

原田佐之助

話を最期まで聞いてあげて

永倉新八

っ…

藤堂平助

……

藤堂平助

皆、長生き、して、ほ、しい

永倉新八

も、もうやめて…

永倉新八

オレなんか、偽の正義だ…

永倉新八

何でそんなに優しい？

永倉新八

死ぬなんて信じられない

藤堂平助

……

藤堂平助

新八、信じて

藤堂平助

もう俺、疲れた

藤堂平助

生きるの、疲、れちゃった

永倉新八

！！！

藤堂平助

だから、ごめん…

藤堂平助

先に、逝くよ

永倉新八

や、やめて……

永倉新八

これ以上、何も失いたくない

藤堂平助

また、来世…ね

永倉新八

へ、平助っ！

藤堂平助

？

聖武天皇

ギリギリ間に合った、って感じ？

…聖武？

聖武天皇

さて、迎えに来たよ

迎え…？

聖武天皇

もう、縛られなくて済む

聖武天皇

我慢は必要だけど、我慢しすぎもよくないんだよ

聖武天皇

それじゃあ、逝こう

永倉新八

………

永倉新八

は、ははは……

永倉新八

死ん、じゃっ、た？

永倉新八

あれれ…

原田佐之助

し、しんぱっつぁん？

永倉新八

お、おっかしいなぁ…

永倉新八

いくら足掻いても人って死ぬもんなんだなぁ…

原田佐之助

しんぱっつぁん、何を…

永倉新八

分かってくれ

永倉新八

もう、キャラを作るのは疲れたんだ

永倉新八

暫くは活動を休止するよ

永倉新八

その事を、近藤さんに伝えてくれ

原田佐之助

わ、分かった、けど

原田佐之助

……大丈夫なの…？

永倉新八

あー、うん

永倉新八

もうね、どうでもよくなってきた

永倉新八

争う意味も、生きている意味も

永倉新八

もうね、ぜーんぶ

要らないって、思ってきたんだ

？？？

沖田総司

………

沖田総司

山南さん、これでいい？

沖田総司

え、体調は大丈夫かって？

沖田総司

そりゃあ、隣に山南さんがいてくれたら体調なんて関係ないよ！

沖田総司

え、無理しないでほしい？

沖田総司

山南さんは心配性だなぁ！

沖田総司

僕は最強なんだから大丈夫だよ！

沖田総司

え、何でそんなに構ってくれるかって…？

沖田総司

………

誰も気持ちなんか分かってくれない

僕はもう、壊れていた

中の人

ｽｩｩｩ

中の人

はい

中の人

感動系にしようと思ったんだけど

中の人

難しいね！

中の人

さて、ただ今壊れてるのが二人ですが

永倉新八

オレと沖田か…

沖田総司

新八はなんかすぐ治りそう

中の人

僕もそう思う

永倉新八

え…

中の人

さて、次は総司編！

中の人

っぱ過去編からいきますか！

沖田総司

過去編は何話で終わる予定？

中の人

うーん…

中の人

10、話？

中の人

いや、過去ね？

中の人

話すことない

沖田総司

なら書くなし

中の人

流石にね！？可哀想！

沖田総司

えぇっ

中の人

ま、まあ、何か閉めるタイミング失いそうだな！

中の人

もう閉めるか！

中の人

またいつか！

中の人

次回お楽しみに～！

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