志歩
……
いっっっづ!!!
志歩
!?
志歩
お姉ちゃんの声!?
志歩
外から…
志歩
まさか…
急がないと___!
志歩
お姉ちゃん!?
雫
…し、しぃちゃん
志歩
何やってんの!
雫
ええっとこれはね…
志歩
そんなんどうでもいいから!
志歩
力抜いて!
雫
え?あ、うん、
志歩
よいしょっ、と
しぃちゃんは上着を脱いで私に掛けてくれた。
雫
(暖かい…)
志歩
黙っててね
そして、ゆっくりと私の手を引いた。 立たてせてくれたの。
志歩
ゆっくり行くよ。
本当にゆっくり_手を繋いで歩いた。
雫
(( •̥╶ •̥` ))
思わず涙が零れた。
志歩
はあ"全く…
雫
(怒ってる…怖い)
その後、玄関に着いてからも しぃちゃんは繋いだ手を離さずにいた。
靴を脱いだあと、 ぎゅっっと強引に引っ張られて__
着いたのはしぃちゃんの部屋だった。
志歩
ストーブ付けるから待ってて
雫
はいッ
とんでもない威圧感……死ぬかも…
チッチッチッ
雫
(あたたかい…)
それから黙ったまんま
しぃちゃんは怪我の手当をしてくれた。
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部屋も暖まりきった頃
ずっと沈黙だった合間から、 しぃちゃんが口を開く。
志歩
お姉ちゃんの。。。
雫
しぃちゃん?
志歩
バカ…
志歩
バカバカバカ!!!
雫
!?
志歩
バカにも程があるよ…
志歩
なんでこんな寒い日にさ、
志歩
あんなに薄手で踊ってんの…
志歩
「暖かくしてね」って言ったよね?
雫
えぇ…
志歩
その怪我だってさっきのだし!!
雫
でも、でもね!!
志歩
!?何…
雫
事務所の為に!
雫
私は完璧じゃないと…
雫
期待に応えないと行けないの!
雫
だから邪魔しないでほしい…
志歩
…これ以上求めたって無駄じゃない?
雫
何が…
志歩
お姉ちゃんは振りも何もかも出来てる
志歩
でもね、これを積んだって意味は無い。
志歩
しょっちゅう、ネットで叩かれてるのも知ってる。
雫
そんな…
志歩
叩きの内容は「華」とか「努力」とか
志歩
他の子のファンが嫉妬してる…
志歩
でもそんなのはどうでもいい!!
雫
よくない!!!
志歩
お姉ちゃん!!!私が教えてあげる…
「1番はやく完璧になるには___」