ごほっ、ごほっ、、
だれか、だれか...、
だれでも、なんでもいい、
何でもいい、誰か私を、、
―助けて。
信じれば道は開けると。
私の父はいつも言葉にしていた
そんな事、迷信に過ぎないのに
裏切られた、友人に。
古くからの付き合いで。
何かの間違いだった。
父は、何を言おうと認めなかった
信じた方が、辛い目にあうのだ。
ならば、いっその事。
信じなければ。
遠ざかる意識。
思い返すのは、朗らかな様子の、
――父だった。
???
―――――!!
だれ、、、?
???
大変だ、――――!
何を、、話しているの?
???
早く、俺の手を―――!
「掴んで!」
○○
ごほっ、ごほっ、、!
本当に、助かったの、、?
???
君、大丈夫かい?!
○○
え、、あ、、
突然の事で
言葉が見つからなかった。
○○
だ、大丈夫...で、す、
???
なら、良かったよ。
???
俺の名前は――――
「サンジ」