分かってたよ。
最初から捨てるつもりだったんでしょ?
利用するだけ利用して、用が済んだらさようなら。
そうよね。
こんな中身のない女、いる必要ないもんね。
でも……毎日楽しかったのよ?
カレンダーに予定書いたり、
引っ越しの準備一緒にしたり。
そのたびに「あぁ、私はいていいんだ」って思えたの。
私は貴方の役に立ててた?
ずっと貴方の傍にいたいって思ってたけど、それも叶わぬ願い。
これ以上貴方の傍にいたって邪魔なだけ。
だから私はもう──
克樹
克樹
油性ペン
私、無事にインク補充されました。
これからも貴方の傍で頑張ります。