コオロギが泣いていた。 暖かくて、懐かしい、柔らかな色をした家。それがすっかり暗くなった頃。 そこに住む兄弟は、2人。明かりなしに、長い長い階段を、足音がたたないくらいにゆっくりと降りていた。 どこか重いような、雰囲気のあるような空気に、糸目をした青年の弟が口を開く。
ミンク
…………兄ちゃん
凪斗
…どうしました?
小さな声が家中に響いて、肌寒い。 兄からの返事を貰った弟は、少し哀しげな表情で続ける。
ミンク
…少し、大事な話があって。
コオロギが泣いていた。 暖かくて、懐かしい、柔らかな色をした家。それがすっかり暗くなった頃。 そこに住む兄弟は、2人。明かりなしに、長い長い階段を、足音がたたないくらいにゆっくりと降りていた。 どこか重いような、雰囲気のあるような空気に、糸目をした青年の弟が口を開く。
ミンク
凪斗
小さな声が家中に響いて、肌寒い。 兄からの返事を貰った弟は、少し哀しげな表情で続ける。
ミンク
コメント
5件
あれか……あれなのか!!!? 心臓がdancing time始めてるよ