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数日後

中原 中也

お早う御座います…

太宰 治

はーい、お早う

結局中也は保健室登校を続けて居た。

あの後、一日二日は頑張ってみたのだが睡魔には勝てず…仕事でもミスをしそうになった程だったから、諦めた。

あの時、あと三秒遅ければ今頃警察のお世話だっただろう…。

という訳で少しもやもやし乍らも、太宰と共に過ごす日々である。

太宰 治

今日は一日此方?

中原 中也

嗚呼、その心算

中原 中也

今日は太宰が川に流れてなくて安心した…

太宰 治

あはは、毎日中也に迷惑掛ける訳に行かないからねぇ

今日は首吊り、と云う太宰に中也は 自殺はしてんじゃねェか、と突っ込む。

あの日以来、太宰と中也は二人きりの時、互いに敬称をつけずに呼び合って居る。

一度口にして仕舞ったら中々戻しにくいというものだ。

太宰 治

何か変化は無い?

中原 中也

ん…特に

中原 中也

…何時もそれ聞くけどよ…

中原 中也

結局何なんだよ、事…って

太宰 治

んー…来たら分かるって云ってるでしょ?

中原 中也

否…

太宰 治

…一つ目は、今日明日辺りに来るんじゃ無いかな

中原 中也

いきなりなんだな

太宰 治

多分、だけどね

太宰 治

私の計算も確実じゃあ無い

中原 中也

…お前は___

何者なんだ。

喉元まで出かかった言葉を押し込む。

なんだか、知りたく無い様な気がした。

太宰 治

二つ目は、一月後…位かな

中原 中也

ん…

太宰 治

…始まってると云えば始まって居るんだろうけど…

小さく呟いた言葉は、中也の耳には届かなかった。

太宰 治

…中也

中原 中也

ん?なんだ…?

太宰は周りに人の気配が無い事を確認してから声を潜めて云った。

太宰 治

…君は今迄に何人殺した?

中原 中也

っ…!

太宰 治

答えたくなければ答えなくて良い

太宰 治

予想は大体付いてる

中也の脳に、今迄体験してきた惨い映像が流れる。

思わず口を押さえて屈み込んだ。

太宰 治

中也っ…!?

流石に計算外だったのだろう。 太宰が慌てた様子で中也の背を摩る。

中原 中也

っ…ぅ…

吐き気はするが、幸い今朝は朝食を食べて来なかった為出すものがない。

太宰 治

悪かったね…いきなり聞くものじゃないよね…

中也は呼吸を整え乍ら、小さな声を出した。

中原 中也

…99…

太宰 治

…たった、一年一寸で…?

太宰が少し動揺する。

そう___中也が殺し屋として正式に働き出したのは、中学一年生の頃。

其れ迄は警備の動きの確認等サポートに参じて居た。

中原 中也

ぁ…ごめ、な…さ…っ

太宰 治

良い、大丈夫だ

太宰 治

済まない…君を乱す心算は無かったんだ…

中原 中也

…っ、だいじょ…ぶ、です…

太宰は中也に自身の白衣を掛けてやり、落ち着く迄背中を摩って居た。

下校時間。

あの後は、なんとか気を落ち着けられた。

少し仮眠をとって、帰宅。

何時もの場所に置いた赤い自転車を置き場から出す。

中原 中也

通話終了

通話
00:00

中也の電話が鳴った。

また仕事の連絡だろう。

中原 中也

…はい

 

客だ、中也

中原 中也

暗号キー

 

今回は暗号キーじゃない

中原 中也

…?

 

今名前を伝える

 

お前も知って居る奴だ

___。

中原 中也

…は?

 

目出度いな

 

記念すべき100人目だぞ

 

期限は三日

 

其れでは切る

中原 中也

ちょ…待っ!

中原 中也

通話終了

通話
00:50

中原 中也

な…っ

通話終了音が虚しく鳴り響く。

『一つ目は、今日明日辺りに来るんじゃ無いかな』

太宰の言葉が中也の脳内に反射した。

中学生殺し屋は養護教諭に恋をした。  太中※学スト改変

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コメント

13

ユーザー

え?あ、中也?まさか太宰sいや、やっぱ何でもない 、、じゃなーい! おい、おい、おい、おい? 中也にこれ以上○しをさせんなグズがぁ! 人間やめちまえやぁぁ! そして中也!安心して!太宰さんこのこと小さい方って言ってるから、うん!太宰さんならきっと大丈夫、なんとかしてくれるから、うん!太宰さん、あとは頼みましたよぉぉ!

ユーザー
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