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今回urさん出ません 次回は出ます
jp
作業室の椅子に座りながら、ふと口に出す
jp
特定の誰かに向けたわけでもない一言。でも、すぐに反応が返ってくる
tt
tt
hr
no
no兄がにやにやしながら続ける
no
余裕がない。確かに、 俺も思う。あいつは昔からどこか冷静で、 ステージの上でも、ファンが見ていない裏でも、 ちゃんと周りを見て求められてることを外さない
それができるやつだった。……いや、 多分“できるようにしてきた”やつだった
遊ぶ時間も、普通の学生みたいな青春と呼ばれる時間も削って、ずっとずっと練習してきた。どう魅せればいいか、 どう振る舞えばいいか。全部、自分で理解している
jp
jp
tt
tt
jp
二人が不思議そうにこっちを見る。反応的にno兄は気づいているようだ。流石最年長
jp
言葉を選びながら、 ゆっくりと続ける
jp
tt
“こうすればいい”っていう型があるとすると、全部当てはめてるみたいに笑うタイミングも視線の向け方も全部、計算通り当てはめていた
それはそれで、 すごいことだった。実際、それのお陰でここまで来れたからでも、 どこかで思ってた
つまんないな、 って
jp
hr
jp
tt
その問いに少しだけ間を置く。思い当たる節はある。この前のライブの日、 あいつの視線の動き、 一人の客をやけに追っていた。あんな姿、 初めて見た
jp
hr
jp
tt
jp
あっさり返すと、 逆に二人が固まる
hr
jp
むしろ、 やっとかって思った。あいつはずっと、 “アイドル”でいようとしてた。 誰かに好かれる存在として求められる形のまま。まるで無償に愛を与えてくれるぬいぐるみのように。でも、 それって結局“自分じゃない”。だから
jp
tt
ttnがニヤニヤしながら口を開く
あの日、 客席にいたあの子は、 男だった。別に相手が同性とかは気にしない。ただ、 騒いだりせず静かで他と違って、 そしてyanくんが、 あんなに目で追ってた相手
jp
思わず苦笑が漏れる
jp
hr
jp
説明しづらい。でも、 一つだけは分かる。あの子は簡単に振り向くタイプじゃない。だからこそ
jp
tt
jp
jp
hr
tt
心当たりは皆んなあるのだろう。俺もある。きっと小さい頃から、 欲しいものは絶対手に入れてきてただろうし手に入らないものは、 なかった
だからこそ、 手に入らなかった時どうなるか。なんとなく想像できる。
no
応援したい気持ちはある。むしろ、 してやりたい。でも同時に、 少しだけ不安もある
jp
末っ子だからって、 何でも許して何でも与えて、気づけば“欲しいものは手に入る”って思うようになってたのかもしれない
jp
jp
jp
その方があいつのためだ。完璧じゃない方がいい。崩れて迷ってどうしようもなくなるくらいでちょうどいい。その方が、 きっと …… いや、 ちゃんとあの子のことを“好き”になるから
yan
yan
自分で言って、 もう一度最初から流す。鏡の前、 同じ振りを何度も繰り返す。角度、 タイミング、 視線。全部、分かってるはずなのに。なんか違う
yan
足を止めて、 鏡を見る。完璧なはずの動き、 ずっとやってきた形。 でも、あの日、アイツは俺を見なかった
yan
自然と、 あの時の光景が浮かぶ。歓声の中、 ライトの下、 誰もが俺を見てる中で、 一人だけ。俺じゃなくて、 別の方向を見てた
yan
息を吐く。悔しい、 とは少し違う。でも、 何かが引っかかっている。ずっと
tt
tt
yan
tt
呆れたように笑われる
tt
yan
本当のことは、 言わない。言えるわけない。たった一人のアイツに見てもらうために、 なんて
tt
ttnは少しだけ目を細める。何か気づいてる顔、 でも、 何も言わなかった
tt
それだけ言って、 部屋を出ていった。静かになる。もう一度、 鏡を見る
yan
分かってる。こんなの、 意味ないかもしれない。そもそも、 アイツがまた来る保証なんてない。来たとしても、 俺を見てくれるかどうかも分からない。それでも
yan
一瞬でもいい。こっちを見させたい。ただ、それだけで
yan
音楽を流す。今度は、 さっきより少しだけ感情を乗せて。作ったものじゃなくて“ちゃんと見せる”みたいに