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りょうの家族と過ごす日々は何よりも幸せだった
苦しみさえ忘れてしまう
それでも、私の学校生活が何か変わったわけでは無い
なおこ
なおこ
シュウ
みらい
みらい
なおこ
なおこ
なおこ
シュウ
みらい
みらい
なおこ
みらい
シュウ
なおこ
みらい
みらい
シュウ
みらい
なおこ
なおこ
シュウ
2人の声を聞くよりも先に足が動いた
私のせいでたかとが傷つくのは違う
本当に違う
みらい
勢いよく体育館倉庫を開ける
たかと
酷く殴られたたかとがいた
みらい
みらい
みらい
たかと
みらい
たかと
みらい
みらい
みらい
私は強引にたかとを立たせようとすると
それを勢いよくたかとは振り払う
みらい
みらい
変わりに、たかとは強く私を抱きしめていた
たかと
みらい
みらい
引き離そうとした
するとたかとから鼻をすする音が聞こえた
顔をのぞき込むと、大粒の涙が溢れていた
たかと
たかと
たかと
たかと
たかと
たかと
みらい
みらい
そっとたかとは私を離した
みらい
みらい
みらい
みらい
傷に触れながら私は問いかけた
たかと
みらい
たかと
たかと
たかと
涙を流しながら震えた声でたかとは言った
たかと
みらい
みらい
たかと
その途端
なおこ
シュウ
なおこ
シュウ
シュウ
みらい
シュウ
たかと
たかと
なおこ
なおこは強くたかとのみぞおちを蹴った
たかと
みらい
シュウ
シュウ
また、シュウも私のみぞおちを蹴った
みらい
なおこ
シュウ
2人は不気味な笑みを浮かべて体育館倉庫の扉を閉めて外へ出ていった
たかと
みらい
カチャ…
みらい
たかと
たかとはよろめきながらも立ち上がり 体育館倉庫の扉を叩いた
みらい
たかと
たかと
みらい
たかと
たかと
みらい
たかと
みらい
みらい
たかと
みらい
みらい
みらい
たかと
たかと
たかと
みらい
みらい
みらい
たかと
たかとは扉のそばにあった金属バットを 持って硬い鉄製の扉を叩いた
たかと
何度も何度も叩き続けた
それでもほんのちょっと凹みが出来るだけで
開きそうにはなかった
みらい
12月の冷え込みは体育館倉庫にも影響した
外はおそらく夕方、それと同時に暗くなっていく倉庫
余計と凍えた
たかと
みらい
たかと
たかと
みらい
たかと
みらい
たかと
3年前の入学式
たかと
たかと
みらい
たかと
みらい
ついこの間までランドセルを背負っていた子とは 思えないほどに凛とした表情に
消えそうな程に白い肌
惹かれた
これが一目惚れってやつか、と実感した
たかと
みらい
たかと
みらい
たかと
小学校の時の話題
好きな給食
好きなドラマ
たくさんの話を交わした
学校に着く頃にはすっかり仲良くなれた
たかと
みらい
だけど1年生ではみらいと同じクラスにはならなかった
話す機会も自然と減った
最初のうちは廊下ですれ違った時に お互いに笑いかけていたが、
日が経つにつれてだんだんと目も合わなくなった
たかと
それでも俺は
あの入学式の日から感じていた 特別な感情の名前を知っている
それは、恋、と呼べるものだ
俺は確実に恋に落ちていた
その1年間は俺だけの想いが増すだけで 何も無く終わってしまった
だけど、2年生ではみらいと同じクラスとなった
俺の前の席にいたみらいにやっとの思いで話しかけた
たかと
みらい
たかと
たかと
みらい
たかと
たかと
みらい
たかと
みらい
心臓を鷲掴みにされた
今、俺の脳内ではBGMが再生されてる
ラブソースイー…
とにかく、流れている、恋に落ちた時のBGMが
その日からLimeというトークアプリも繋いで、 話すような仲になっていた
たかと
みらい
たかと
みらい
淡々と進んでいく会話
たった数秒の会話ですら俺にとっては尊かった
幸せの時間だった
でも
そんな時間も長くは続かなかった
ガタンッ…
机をけられたのだ
たかと
なおこ
たかと
なおこ
たかと
なおこ
強引に引き出しをあけられた
するとこの女の教科書が入っていた
全く見覚えがなかった
なおこ
たかと
たかと
なおこ
シュウ
なおこ
なおこ
なおこ
たかと
シュウ
たかと
シュウは勢いよくたかとの両頬を掴んだ
シュウ
シュウ
たかと
シュウ
シュウ
たかと
なおこ
なおこ
たかと
シュウ
たかと
なんでこんな事になるんだ
なんで、、なんで、、
みらい
なおこ
シュウ
なおこ
みらい
たかと
みらい
みらいは黒い瞳でシュウを鋭く睨んだ
シュウ
みらい
シュウ
みらい
みらい
みらい
なおこ
みらい
みらい
みらい
なおこ
なおこ
みらい
なおこ
シュウ
たかと
みらい
たかと
みらいのとこに行く途中
シュウに囁かれた
シュウ
それからだった
俺に対する酷いいじめが始まった
皆が見て見ぬふりをする中
みらいだけは違った
みらいだけは、俺が虐められてるのを見た時、 必ず助けてくれた
情けないと思った
それでも俺にはどうしようもできなかった、
ずっと俺のそばにいてくれた
あの日
あの屋上で殺されようという寸前に
みらいは
助けにきた
あの日から
確実に標的は変わった
みらいは、死にまでも追い込まれた
それでも生きている彼女は
いつ消えてもおかしくなかった
そんな儚い彼女が
俺は
好きだ
たかと
たかと
たかと
みらい
たかと
たかと
たかと
たかと
たかと
たかと
たかと
たかと
たかと
たかと
たかとの目に曇りはなかった
みらい
たかと
たかと
たかと
たかと
たかと
たかと
みらい
みらい
たかと
たかと
たかと
たかと
みらい
たかと
みらい
たかと
たかと
たかと
たかと
たかと
みらい
分からない
何を言っているのかが分からない
私は、、
りょうといる時間は好きだ
幸せだ
だけど
好き、とは違う気がする
分からない、なんだろう、この感情、
たかと
みらい
たかと
みらい
みらい
たかと
みらい
みらい
たかと
たかと
みらい
外は随分と暗くなった
りょうは今何をしているだろうか
心配、してくれてるだろうか、
さむい、唐突に思った
たかと
たかと
みらい
たかとはまた立ち上がり金属バットを持った
さっきよりも強く、強く強く、叩いた
りょうの母
りょう
りょうの母
りょうの母
りょうの母
りょう
りょうの母
俺の声にただ事ではないと察した母が食いついてきた
りょう
りょう
りょう
りょうの母
りょう
りょう
りょう
りょうの母
りょう
りょうの母
りょうの母
りょう
りょう
りょうの母
りょう
ドンッドンッ…ドンッ…
りょうの母
りょう
りょう
塀を挟んで俺の真後ろには倉庫らしきものがあった
りょう
りょうの母
りょう
りょうの母
りょう
みらい
みらい
たかと
たかと
たかと
たかと
みらい
_ぃ…
みらい
_らい…
みらい
りょう
みらい
みらい
みらい
たかと
カチャ…
扉がゆっくりと開いた
そこには
待ち望んだ人がいた
みらい
りょう
私は気付いたらりょうの胸に飛び込んでいた
大きくガッチリとした体に包まれる
りょう
たかと
りょう
りょう
たかと
たかと
みらい
たかと
たかとの顔は外の街灯で照らされ ほんの少しだけ見えた
光る涙が顔を伝っていく
困ったような笑顔で囁いた
たかと
たかと
みらい
たかとはそのまま倉庫を出た
りょうに深々と一礼をしてその場を去っていった
りょう
みらい
りょう
りょうはスマホのライトで照らしながらそう言った
りょう
みらい
りょう
りょうは着ていた黒いダウンを私に着させてくれた
みらい
りょうの匂いにふわっと包まれた
りょう
みらい
みらい
りょう
りょう
みらい
りょう
言葉のままに私はりょうの背中にもたれた
大きくて暖かい背中はとても落ち着いた
お父さんのいない私は男性の人におぶられた事が ないから少しドキドキしていた
そんな鼓動がバレないように少しだけ体を離す
たかとに、生々しい言葉を言われて、
変に意識してしまう
みらい
紛らわすように呟いた
りょう
りょうの優しい声は夜の闇に響いた