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傷だらけの花嫁

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傷だらけの花嫁

6 - 家族みたいな存在

♥

264

2023年12月31日

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あの日から3日ほどが経った

変わらずシュウとなおこは隙さえあれば とことん悪態をついてくる

たかととは、少しだけ、普通に話せるようになった

それでも、まだ少し気まずい空気が流れている

たかと

みらい、おはよ、

みらい

え?あ、あぁおはよ笑

たかと

もうすっかり雪景色だね

たかとの言葉に促されるように外を見た

一面に広がる雪景色

年末は随分と冷え込んでいる

みらい

早く先生来てストーブつけてほしいね

たかと

ほんとだよね笑

なおこ

おい

束の間のちょっとした会話もなおこの声で遮られる

みらい

、、、なに

なおこ

邪魔

たかと

席なら、後ろから行けばいいじゃん、

なおこ

あぁ?!!

たかと

ッ…

みらい

、、、

いつまで続くのだろう

強く心で思った

でも、前と変わったことがある

それは、私の心だ

前は何も考えられなかった

考えたくなかった

考えるのが辛かったから。

でも今は

前を向きたい

そうやって思う

実の母に捨てられた時も、

川で死のうとした時も

りょうの家族と出会ったばかりの頃も

ずっと

どうやって死のうか、とだけ考えていた

でも、今は違う

前を向いてる

何かが変わりそうな気がしたから

変わりそうな気がするから

前を向ける

そんな苦しかった二学期ももう終わる

やっと冬休みに入ったのだ

みらい

やっと、、、少しだけ、、解放される…

なおこ

みらい

みらい

、、なに

シュウ

お前、、逃げれると思うなよ

みらい

は、、

なおこ

あんたに地獄を見せてやるよ

なおこ

偽善者さん

みらい

うるさい

ああ

早くりょうたちの元へ行きたい

美味しいご飯が食べたい

暖かいコタツに入りたい

りょうの家族と談笑するんだ

なおこ

聞いてんのかよ

シュウ

あぁそうだ、お前にずっと聞きたかったことがあるんだよ、

シュウ

あの男は誰だ?

おそらく、りょうのことだ

みらい

、、、誰だっていいでしょ…

シュウ

は?

なおこ

なにこいつ笑

なおこ

しかも、池高の制服着てたけど

なおこ

なんなの?あんたお兄ちゃんいないわよね?

シュウ

あぁ、彼氏ってやつかあ?笑

シュウ

似合わねーなあ

シュウ

笑笑

なおこ

なんなら吐き気してくるんですけどー?笑

そういうとなおこは私の手にしてたカバンを横取り カバンの中に向かって大袈裟に吐くふりをした

なおこ

おっえー!!!!

なおこ

笑笑笑

みらい

やめてよ、

シュウ

冬休みはいるからって

シュウ

開放されると思うなよ?

みらい

なんで…

シュウ

…お前…随分と反抗的になったよな…

シュウ

ふざけんじゃねーよ?笑

シュウは大きく拳を振り上げた

今日はとことん着いてない

どうしてこんなにも学校では居場所がないのか

拳と私の顔の距離はもう数cm

目をつぶって反射的に手でガードしようとしたが

鈍い音と衝撃は私を狙った

みらい

ッ…

みらい

たす…けて…

なおこ

助けてって笑

なおこ

もうほとんどの生徒は下校したし

なおこ

無理だよ?笑

シュウ

たかとくんはやっと解放されると思ったのかルンルンで帰ったしね〜笑

みらい

、、、

なおこ

あ、じゃああの男が来ればいいんじゃない?

なおこ

ま、来ないだろうけど笑

みらい

うるさい、、、、

シュウ

お前、もう1回言ってみろよ!!

みらい

うるさ…!!

たかと

みらい!!!

みらい

!?

なおこ

は?なんでいんのよ

たかと

守るんだ…

たかと

俺が…みらいを…

シュウ

はぁ?

シュウ

マジでお前何言ってんの?笑

たかと

みらいを1人にして帰るわけないだろ、

たかと

ずっとロータリーで待ってても来ないんだ

たかと

お前らだと思ったよ!!

なおこ

へえ、生意気なこと言うじゃん

なおこ

うっざ

シュウ

お前ら、冬休み入る前にボコボコにしたいんだわ

みらい

や、やだ、やめてよ、

たかと

何するんだよ、

シュウ

ちょっと来いよ

そういうとシュウとなおこは 私たち2人を強引に引っ張った

みらい

ちょ、ちょっと!やめてよ、!

シュウ

うるせえよ!

たかと

離せ!!離せよ!!

なおこ

だまれ?笑

シュウ

はーい、ここ、誰も来ませーん

なおこ

お前らをリンチするには丁度いいわ笑

みらい

なんでこうならないといけないの…

りょう…

たすけて…

りょう、ここにいるの

ここにいるから

助けてよ

どこに居ても助けてくれるんでしょう?

りょう、、

助けてよぉ!!

たかと

みらい、手を握って

みらい

え?

たかと

いいから俺の手を握って

みらい

う、うん

シュウ

小声で何コソコソ話してんの?

なおこ

そういうとこもうざいわー笑

なおこ

って、おい!

たかとは私を連れて走ってその場から逃げた

シュウ

追いかけるぞ!

なおこ

うん!

︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎

みらい

たかと、!

たかと

こうでもしないとまたやられる!

たかと

もうコリゴリなんだ!

たかと

それに、やり返しなんてしたら、あいつらと同レベルだ

たかと

逃げることしかできない

みらい

そんな会話をしながらもたかとは走り続けた

みらい

たかと!そろそろ止まろ

みらい

もう見えない

たかと

うん、大丈夫?

たかと

おでこ、血出てる、

みらい

大丈夫

たかと

結構強く殴られたんだ、、

シュウ

おい!いたぞ!

たかと

やば、い

たかとがもう一度私を連れて走り出そうとした時

ドンッ

たかと

わっ、、ごめんなさい!

みらい

え、、

大きな何かにぶつかったと思い、見上げると

りょう

みらい…と、この前の子…?

たかと

あ、ああ、こんにちは、、

なおこ

ちょっとシュウ、あれ、池高の

シュウ

行くぞ

なおこ

ええ?

りょう

みらい、おでこ、、どうしたんだ、

みらい

え?あぁ、これは、、

たかと

あいつらに殴られたんだ!

なおこ

ちょ、な、なによ

シュウ

そんなの覚えてないなあ?笑

たかと

とぼけるなよ…今までずっとずっと俺らを陥れてきたくせに…

みらい

りょう

そういうことか、

シュウ

なに?なんなんすかあんた、

シュウ

池高の人ですよね?

なおこ

うちらになんか用〜?

なおこ

あんた、みらいの何なのよ

みらい

なに、、って、、

りょう

、、、

りょう

家族だよ

なおこ

は?

たかと

家族、?

シュウ

どういうことだ?

りょう

家族みたいな存在ってことだ

みらい

家族…みたいな存在…

どうして

どうしてこんなにも複雑なんだろう

シュウ

で?今はなんの用なんすか?

りょう

みらいを迎えに来たんだ

シュウ

あぁ、じゃあすいません、こいつ今から俺らと用あるんで笑

シュウ

なあ、みらい

みらい

…なんで…

なおこ

逃げられると思うなよ

みらい

りょう

なあ、、

りょうの声はめずらしく低かった

りょう

君たちか、みらいを苦しめてたの

シュウ

はあ?なんの事っすか?笑

りょう

なんで、こんなに苦しませるんだ

なおこ

うざ、、あんたもうざい!!

シュウ

勝手に現れて説教すんなよ!!

りょうの目は涙ぐんでいた

みらい

え…りょう…?

りょう

やめてくれよ、、

りょう

なんでみらいがこんな思いをしないといけないんだ…

なおこ

はあ?うるさ、何だっていいでしょ?

シュウ

うざ、、、

シュウ

俺らに…説教すんなよ!!

シュウはりょうに向かっても蹴りを入れようと 足を大きくあげる

りょうは空手で培った力でそれを上手く交わした

シュウ

な、なんなんだよ…

りょう

みらい、帰ろう

みらい

え…うん…

みらい

あ、たかと、一緒に行こ…

たかと

え?

りょう

行こう

たかと

あ、、はい、

なおこ

何なのよ…

シュウ

絶対許さねぇ…

たかと

なんで俺まで助けてくれたんですか…

りょう

俺まで、って、困ってる人が目の前に2人いたんだ

りょう

どっちかだけってわけないよ

たかと

…ありがとう…ございます

たかと

(こんなに勇敢な人…適わないよ…俺なんかと…)

りょう

みらい、おでこの傷とりあえず消毒しよう

みらい

う、うん

そういうとさっきドラッグストアで買ってきた消毒と絆創膏を使って手当てをしてくれた

みらい

ありがと…

りょう

うん笑

たかと

、、、

たかと

あの、

たかと

先輩は…どうしてみらいとここまで…

たかと

だって…赤の他人ですよね?

みらい

りょう

…助けたんだ

たかと

そこから…ですか…

りょう

あぁ、そうだね

たかと

俺の方がみらいのこと知ってる…

みらい

え、たかと?

りょう

え?

たかと

俺の方が…みらいのこと…よく知ってる、

たかと

好きなドラマも、好きな食べ物も

たかと

全部知ってる…

たかと

苦しみだってよく分かってる…

みらい

ちょ、、どうしたの、

たかと

なのに…たった少しの期間しかいない人に…

たかと

なんで…

たかと

なんでみらいはこの人がいいの…?

みらい

…え?

たかと

先輩、、

りょう

は、はい、

たかと

どうせ家族みたいだなんて思ってないくせに

りょう

え、

たかと

どうせ、好きなんですよね?

りょう

え、は、え?

みらい

ちょたかと!やめてよ!

たかと

とぼけないでくださいよ…

たかと

もう堂々としててくださいよ…

たかと

俺はちゃんとみらいのこと好きなんです!

りょう

え、

たかと

なのに誤魔化す人がどうしてみらいはいいの、?

みらい

何、、言ってるの、

たかと

悔しいよ

たかと

俺は好きな人がほかの人を好きで悔しい

たかと

でも、それがみらいの幸せになる選択肢だとするなら

たかと

もう何も拒まない

たかと

だから堂々と、、

たかと

堂々と好きって…言ってくださいよ…

りょう

みらい

たかと…

たかと

ごめん、帰る

たかと

先輩、ありがとうございました

りょう

うん、

りょうの父は稽古、母は仕事で家には居なかった

静かな空間に2人は沈黙でいる

りょう

みらい

りょう

あ、お、おでこ、、どう?

みらい

え、あぁ、大丈夫です

りょう

そっか

りょう

良かった

みらい

うん…

家族みたいな存在

りょうの表現は何も間違ってないと思う

それでも

どうしてこんなにも複雑なんだろう

りょう

りょう

さむいね

みらい

う、うん

2人のぎこちない会話がやたらと部屋に響く

みらい

お母さんたち…いつ、来るの、?

りょう

あー、そろそろかな

みらい

わ、分かった

だめだ

本当に

気まずい

りょうの母

ただいま〜!

りょうの父

ふぅ、疲れた〜

りょうの父

お、2人とも帰ってきてるなぁ

りょうの母

今日から冬休みね〜

りょう

おかえり、

みらい

おかえりなさい、

りょうの母

あ、そうだぁ、明日年越しじゃない〜?

りょうの母

2人で年越して来たらどう〜?

りょうの父

おぉそうだなあ!

りょうの父

隣の神社で初詣とかやるし、

りょうの父

行ってきなさい!

みらい

へ、、えっと、え?

りょう

なんで急に、

りょうの母

今年1年、

りょうの母

たくさん嫌なことがあったでしょ

りょうの父

邪気飛ばしてこい!笑

りょうの母

みらいちゃんも、ちょっとした息抜きよ

みらい

え、、

りょう

俺は…みらいがいいなら行くよ…

みらい

えっと、じゃあ、

みらい

行きます…

りょうの母

決定ね!今日は夕飯食べたらもう寝なさい!

りょう

うん

みらい

はい

りょう

いいの…?

みらい

え?

りょう

明日、

みらい

うん、た、楽しみ

りょう

俺も、

りょう

じゃあ、その、神社行く前から

りょう

どっかふらつこうか

みらい

うん、そうだね

りょう

えっと、、おやすみ

みらい

うん、おやすみ

最後まで気まずい空気が流れていた

でも

幸せだし、明日がすごく楽しみだった

小鳥のなく声で

いや、

自然と…目が覚めた

りょうの母

あれ?みらいちゃん、もう起きたの?

りょうの母

まだ7時よー??

りょうの母

今日はゆっくりしていいのに〜

みらい

おはようございます

みらい

なんか、自然と目覚めちゃいました笑

りょうの母

りょうはまだ寝てるでしょー?笑

みらい

はい笑

りょうの母

あの子ったら笑

りょうの母

あぁそうだ、暖かいココア入れたの

りょうの母

少しお話しましょ笑

みらい

いいんですか?

りょうの母

お父さんもりょうもしばらくは起きないわよ笑

みらい

分かりました笑

りょうの母

みらいちゃん、だいぶ慣れてきた?

りょうの母

ここでの生活

みらい

ありがたいことに…

りょうの母

良かったわ笑

りょうの母

学校でもまだ色々あるのよね

みらい

はい、

りょうの母

おでこも、、

りょうの母

制服も、、

りょうの母

全部ボロボロね…

みらい

もう…こうやって助けになる存在がいるだけで救われます

りょうの母

ならいいけど…

りょうの母

りょうの母

りょうもね、貴方のこと放っておけないのよ

みらい

りょうもだけど…どうしてここまで私にしてくれるんですか?

りょうの母

うん…りょうが言ったのか知らないけれど…

りょうの母

りょうもね、いじめられてたことがあるのよ

みらい

…え?

みらい

でも、、本人はないって…

りょうの母

強がってるのかもね笑

りょうの母

自分も虐められてた、だからいじめられてるみらいちゃんを助けたかった

りょうの母

とは思われたくないんだと思うなあ

みらい

え…?

りょうの母

あの子、小学生の時いじめられてから人を信じるのが怖かったの

りょうの母

中々人に心を開けなくて…

りょうの母

中学ではいじめられてた訳では無いのだけれど、

りょうの母

それこそ友達はいなかったの

みらい

そうなんですか…

りょうの母

りょうがあの日、みらいちゃんをうちに連れてきてから、

りょうの母

何か変わった気がするの

りょうの母

りょうがここまで何かを必死に守ろうとしたことも、

りょうの母

焦ったり、

りょうの母

とにかく、色んな感情が見れるようになったの

りょうの母

全部初めてなの

みらい

そんな…

りょうの母

りょうがここまで必死なら、私達も助けようって

りょうの母

必死になってみらいちゃんを助けたの

みらい

…ありがと…ございます…

りょうの母

いいのよ笑

りょうの母

みらいちゃんは、高校はどこへ行くの?

みらい

…第1志望校はずっと池高です

りょうの母

りょうと同じとこね!池高はいい所よ〜

りょうの母

公立だから、3月に受験ね、

りょうの母

頑張ってね!応援してるわよ!

みらい

頑張ります…!!

りょうの母

…りょうから…聞いた、?

みらい

え、?

みらい

何をですか?

りょうの母

あぁ、いや、聞いてないならいいの、

りょうの母

いつかあの子も言うと思う

みらい

え、?

りょうの父

あれー?早いなあ2人とも

りょうの母

あら、おはよう

りょうの母

少しお話してたの笑

りょうの父

そうかあ

りょうの父

りょうはまだだなあ

みらい

おはようございます

りょうの父

おはよう!

りょうの母親が言ったことの意味は分からなかった

何か重要な事だと思う

でも、深堀りはしたくなくて

それ以上追求はしなかった

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