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共感の嵐来てて死ぬて
美琴ちゃんの気持ちめっちゃ分かる… 友達がそれを選んでも、自分は心の底からそれがいいとは思えないってこととかも全部
最近、叶夜がよく笑う。
前から大人しい子だったけど、
その笑い方が、ほんの少し変わった気がした
美琴
声を掛けると、少し遅れて振り返る
叶夜
美琴
また、だ
"別に"が増えた
美琴
そう言おうとして、出来なかった
境内の端。
木影の縁側に、 二人並んで座ってる姿が見えた
叶夜と__
よりぃ。
楽しそう、というほどでもない
でも、落ち着いている
まるで、
前からそこが居場所だったみたいに。
美琴
胸の奥がチクッとした
美琴
私は足を止めた
声をかけようとして、やめた
美琴
理由なんて、いくらでも考えられる
同じ巫女だから。
話が合うから
たまたま、近くにいただけ
でも__
美琴
叶夜はよりぃの前で 肩の力を抜いていた
私の前よりも。
それが、どうしようもなく引っかかる
美琴
よりぃは悪い人じゃない
少なくとも、そう見える
穏やかで、丁寧で、優しい
ちょっと不思議なとこあるけど
でも。
美琴
私は叶夜を守らなきゃいけない
ずっと一緒だった
それが、当たり前だった
なのに。
美琴
嫉妬?
不安?
それとも__
恐怖?
叶夜が私の知らない場所へ 行ってしまうことへの
その日の夕方
叶夜
叶夜が声をかけてきた
美琴
叶夜
心臓が嫌な音を立てた
美琴
できるだけ普通に返す
叶夜
美琴
少し、語気が強くなった。
叶夜が目を瞬かせる
︎︎
叶夜
美琴
嘘。
怒ってるんじゃない。
ただ怖いだけ。
美琴
私は思っていより低い声で言った
美琴
叶夜
美琴
叶夜は少し困ったように笑った
叶夜
その笑顔が、余計に不安にさせる
大丈夫ってなにが
誰基準で大丈夫なの
その夜。
布団の中で、私は目を閉じたまま考える
よりぃは、何を知っているんだろう。
叶夜に、何を見ているんだろう
そして__
美琴
美琴
答えはまだ出ない
ただ一つだけ、確かなのは
私はもう
「何も起きないふり」は
出来なくなっていた。