コメント
3件
展開が天才的すぎる✨️
さな天才だわ。 続き楽しみすぎ!!
続き楽しみすぎます!
- ̗̀⚠︎ ̖́- nmmn 本人様とは関係ありません
紫
黄
『episode 4.』
紫side
今日は土曜日。
土日は昼から夕方まで ずっとギターが弾ける。 朝は迷惑だから昼から弾く。
まぁ、誰も聞こうとはしないけど
黄
紫
黄
紫
あ~、気まずい。
土日は誰とも喋りたくないのに
紫
黄
黄
紫
今、俺が弾くと言えば家に 連れていかれる。
下手だと言われ、今までの無理に 重ねた会話が無駄になる。
俺は1人で弾くのが好きだ
誰かと弾くのは好きじゃない
否定される、されないの話じゃなくて ただ、人と絡むのが好きじゃない
ただ、それだけ
黄
紫
ここに住んでるなんか言えない。 ここを勝手に家にしてるなんて 言えない。
言ったら、広まって とんでもないことになる。
このことは先生にも伝えてないから。 親の事も色々誤魔化してるから。
黄
黄
黄
紫
もう何も出来ない。 なんでまた絡んで 冷められなきゃいけないんだよッ
黄side
紫くんを始めて家に入れた。 僕は嬉しく入れるつもりはない。 ただの命令だ。
気持ち悪い細さ。 匂いのする体。 キシキシに傷んだ髪の毛。
生きてないような顔色。 光のない瞳。 無愛想で声変わりした低い声。
もう紫くんを僕の視界に入れるだけで 吐き気がする。
でも、家に無理やり連れてきたのに 帰れなんて言えないから ただギターを2人で弾く。
紫
黄
同じ音色を響かせてた紫くんの ギターが急に止まる。
気になって、紫くんをちらっと 視界に入れる。
顔を顰めてお腹を抑える紫くん。 さっきより前のめりだ。
黄
紫
紫
紫
黄
紫
紫
普通の人がこんな事を 聞いたらただの馬鹿。
でも、紫くんの情報を毎日 聞かされてる僕には 笑い事のようには聞こえなかった。
黄
紫
黄
無理に笑ってまた弦を弾く紫くんを 見て、心が傷んだ。
なぜだろう。
今さっきまで同じ空気にいる事すら 嫌だったのにそんな相手を心配してる
紫くんの事をこんなに 深く考えることはないと思ってた
でも、今すっごく深く考えてる
お腹大丈夫かな
気持ち悪くないのかな
熱ないかな
今まで凄く酷い態度をとってた相手に 今頃仲良くなろうなんて 言っていいのだろうか。
まず、なんでそう考えてるのかが 分からない。
きっと、紫くんを知ろうとしてる。 紫くんと友達になろうとしてる。
今までの罪を償おうとしてる。 タイミングは違うだろうけど今すぐ 伝えたかった。 紫くんも嫌な奴より友達から 看病された方が嬉しいだろう。
黄
黄
言った。 言ったぞ、黄。
あとは紫くんの返事を待つだけ
紫
紫
紫
黄
黄
黄
黄
黄
紫
紫
紫
低い理想。 ただ、手を握るだけ。 手をぎゅっとするだけ。
そういう彼の瞳は真剣で ふざけてる様子は無い。
黄
黄
黄
黄
紫
紫
紫
紫
手を握ってあげると言っただけで 頬を濡らす彼。
サイズの大きい制服の袖で涙を拭い まだ潤んでる瞳でこちらを見てくる
そんな彼の手を優しく握る。 冷たくて、震えてる小さな手。
僕、もらい泣きしそう。
紫
紫
紫
黄
紫
可愛い。 これが紫くんへの僕の本音。
黄
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黄
黄
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黄
黄
黄
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黄
『episode 4.』
𝙚𝙣𝙙 .