クロ麦
クロ麦
クロ麦
クロ麦
クロ麦
クロ麦
医療テントの中
🍌
🍆
🍌
🍆
🍆
🍌
🍆
🍌
🍌
仲間の命を最優先で助ける 。
🍆
🍆
🍌
🍌
🍆
🍆
🍌
隣のベッドで眠るおらふくんをこまめに確認しつつ
この男の話を聞いていた。
🍌
正直に言えば不安がある。
でもそんな不安を手前にして心をウキウキさせている
………そんな、自分がいる
🍌
🍌
男はそれを聞き微笑む。
気分はすっかり父親気分になっているみたいだった
🍆
🍆
🍌
🍆
🍌
"大人の事情"
無意識に布団を強く握り締めた
🍌
敵なのは変わらない その国生まれというだけでも…
唇を噛み締める
悔しい
🍌
俺だけならまだ我慢できたけど… おらふくんだと話は別
その枷に囚われないといけないだなんて、俺が嫌だ
🍌
🍆
そういえば……
🍆
この男の人の名前…聞いてないな
🍌
🍌
🍆
🍌
🍆
🍌
🍆
貶してるのにこの人は笑う おかしな人だ
🍌
⛄
🍌
眠るおらふくんは、少し前よりも顔色は良くなった
今は寝息をたてて眠っている
すやすやと心地良さそうに…
🍆
🍌
この国じゃ聞かない名前だ
本当にここの国出身じゃないんだな…
🍆
🍆
誂い返してやろうかと思い 名前を呼んだ
だからなのか
それとも警戒からなのか… 雰囲気がガラリと変わった
🍌
その声は迫力があるかどうかと問われれば、十分ある
🍌
🍆
🍆
その翡翠の瞳は…まるで…
🍆
虎視眈々としている。
隙を見せたら首が飛びそうだ。 なんて、笑えないか…
🍆
🍌
🍆
🍆
🍌
🍆
その問は… どういう意味だろうか
サングラス越しに見つめてくるその瞳を見つめ返した
まだ……信用はできない
🍌
絶対に油断はするな
そう自分に呼び掛けた
🍆
🍌
🍆
🍆
🍆
🍌
🍆
🍌
🍌
結末はおおよそだけど 予想はついてる
🍌
最後に故郷に別れがしたい
🍆
🍆
🍆
少しの沈黙のあと、 笑う
複雑な笑い方で
🍌
『子供が殺せない大人』
俺達の先回りするとか 卑劣な事をしてきたわりには
この人は優し過ぎる
🍆
🍆
🍌
🍆
🍆
🍆
🍌
🍆
意識が戻る
導線が繋げられたように
そんな時、人の温もりを感じた
⛄
🍌
🍌
⛄
重い瞼を薄らと開けた
心配そうな…
でもホッとした顔をしてる
🍌
⛄
⛄
『起き上がろう』
そう思って上半身を起こして、 次に足に力を入れようとした
すると突如鋭いような鈍いような、そんな痛みが走った。
⛄
🍌
おんりーが優しい声色でそう言い聞かせて、背中を擦る
🍌
🍌
よしよし、と慰められる
⛄
昨日の記憶が森を抜ける辺りから曖昧で
でも、酷く悲しくて心が痛む事があったんだって
🍌
⛄
⛄
🍌
ハッキリとまでは覚えとらんし
かと言って、自分にはどうにも出来なかった事だって
そう思っとる
でも悲しいし、辛い。
🍌
⛄
⛄
不意に、肩に両手を置かれ掴まれる
どうかしたんかなって、おんりーの方を向くと
🍌
意を決したかのような…
その翡翠の瞳が僕を貫こうと、 ただ見つめてくる
⛄
けど、黙り込んで考えてるようにも見える…
🍌
🍌
🍆
⛄
静かだった医療テントが ワッと騒がしくなった
🍌
⛄
🍆
振り返ると黒髪にサングラスの男性が目に入る…
けどすぐにおんりーに体を寄せられる
🍆
🍆
🍌
⛄
胸がザワザワして嫌だ。
この人は確か森の中にいた……
🍆
⛄
そういえば僕、この人に足を…
🍌
🍌
⛄
本当に、大丈夫なんかな?
……なんて心配した顔をするけど おんりーは大丈夫だと言う
ぎゅ、と手を強く握られる
🍆
⛄
🍆
🍌
二人からの説明に頭が回る
⛄
🍌
🍌
⛄
驚きで言葉が出なかった
それが、保護?
⛄
🍆
🍆
ちらり、と白銀の隣を見る
🍌
🍆
鋭い眼差しに笑顔を返す
🍆
そこまでして大切なのか、なんて男は微笑ましそうに見つめる
🍆
🍆
まぁ、白銀ちゃんは気が付いてないみたいだけど。
⛄
🍌
昨日、取り引きをしたのなら
きっとおんりーは頷いたはず
だっていま、こうして助けてもらってるんだもん
🍌
⛄
⛄
🍌
⛄
⛄
森の中でおんりーが俺に言った時みたいに……
⛄
🍌
もしかしたら拒否されるかも、だなんて覚悟していたのに…
おんりーはあっさりと受け入れてくれて
⛄
🍌
ただせめて、傷付かないように
おんりーは小さく微笑んだ 申し訳無さそうに
🍆
🍌
🍆
🍆
二人の会話を聞きながら考える
周りは本当に白いテントみたいな感じで簡易的なベッドに、何かの繋がってる管…?
それに、服もなんか新しい…?
🍌
おんりーの声でハッとした
⛄
慌てて返事を返すけど、全く聞いとらんかった!!
🍌
🍌
⛄
🍌
⛄
🍆
男性は微笑ましそうに笑うと席を立って、何かを渡してきた
⛄
🍆
🍆
⛄
この人……あまり怖くない?
🍌
🍆
🍌
🍆
変わった名前をした、ぼんじゅうるさんは立ち上がると
僕の方を見た
🍆
⛄
🍆
「何かあったら外にある近くのテントまで来てね」とだけ言い残して、出て行ってしまった
⛄
考えるおらふくん。 その横で一息を付くおんりー
🍌
溜め息をするおんりーを見つめながら、なんて言おうか考える
するとおんりーがコップに注がれた水を飲み始めたので、俺も飲みたいと頼んだ
⛄
🍌
🍌
⛄
空っぽになった容器を置いて、うーんと考えるおんりー
⛄
🍌
提案をしてみた
けどおんりーは嫌みたい… ぼんさんと仲良くないんかな…
⛄
🍌
おんりーが手に持ったコップを見つめて「あ」といった顔になる
🍌
コップの中で揺れる水に、テントの中の光が反射する
⛄
🍌
まぁたしかに…村に居た頃は食糧難で分け合いっこしてたけど
でも喉が渇いたのには変わりないので、コップを受け取った
⛄
🍌
乾いた喉を水で潤す。 一口じゃ足りないけど…ここは我慢して二口で抑えた
傷はまだ痛いし、立ち上がる事も少し躊躇ってしまう
⛄
🍌
⛄
おらふくんが水を飲んでいる間に、おんりーは籠からパンなどを取り出した
それをおらふくんに手渡しで渡して、食べ始めるのをそっと見守りながら、
いつ言おうか なんてソワソワするおんりー
🍌
⛄
ロールパン美味しいな… なんて食べてると、突然謝られてしまった
⛄
なんかさっきから驚かされてばかりな気がする……
🍌
しょんぼり、というか… しょんもり…?
落ち込んだ様子で頷いてくれた
もしかして僕が寝てる間に話し合った事で謝ってんのかな?
⛄
⛄
良い方向に考えないと。 命があるんだから
🍌
おんりーはホッとしたような顔をしたけど…まだ顔は少し下を向いてる
⛄
🍌
⛄
あからさまにしょんぼりしてみる
🍌
こうするとおんりーはなんやかんや、お願いをきいてくれるからだ
⛄
🍌
⛄
🍌
⛄
🍌
馬車の中で揺らされながら 外の景色を眺める。
昨日は結局、あのあと寝て… 夕方になったらぼんさんが迎えに来てくれた
そういえば……おんりー、俺に何か伝えようとしてたけど…… あれは何やったんやろ…?
🍌
目と目が合う。 今更聞くのも……あれやし、いっか。
⛄
初めて乗る馬車は変な感じ
揺れるのに座り心地は悪く無いし…寧ろ快適なまである
⛄
🍌
🍌
まだ分かってない事もある
だって僕、馬鹿だから
🍆
🍌
⛄
⛄
森に囲われた村はある意味 鎖国状態だった。
村の外に出れのは商人か道中に護衛を付けれる人とから…実力がある人とか、一握りほど
横に置いた松葉杖を手で撫でる
🍌
🍌
⛄
隣で寝る保護者を含め…起きている二人でアレだコレだと会話をして盛り上がっていた
暫くして馬車の中から見える景色が変わり…連なる山が広がった
🍌
⛄
🍌
🍌
⛄
俺だって知らないし、よく獣に遭遇しなかったななんて思い出す
改めて思った…おんりーは凄いと
🍌
🍌
⛄
🍌
出発地から二日は掛かると、そう男は言っていた。
時折鼻を掠める焦げ臭い匂い ナニかの腐敗臭 けど二人は特に気に留めず、まだ目にしていない地に思いを馳せる…
遊撃とも言えるその襲撃は、二人の故郷の他にもしているのは……辺りを見れば一目瞭然だった
⛄
🍌
⛄
🍌
⛄
🍆
クロ麦
クロ麦
クロ麦
クロ麦
クロ麦
コメント
1件
神〜