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ヤンデレ物語

第1話 - 束縛彼氏と歳下後輩___『前編』

201

2020年06月27日

#ヤンデレ物語

#長編物語

🍓*.いちごあめ.*🍬

Hatuki/波月

ここ…どこ…？

Hatuki/波月

…kageto？

Hatuki/波月

…どこにいるの？

私は、Hatuki。

私は、彼氏に監禁された。

Kageto/影斗

…あ、目が覚めたの？

そう、これは約2年前のこと___

Kageto/影斗

…花火が綺麗だな。

Hatuki/波月

ホントだね。

私達は、マンションの6階で花火大会の花火を見ていた。

私は、高校生から一人暮らしを始めたので、彼 Kagetoが同居した… って感じだ。

付き合い初めて約2年。

まだ、高校生だし結婚もまだ先だと思う。

Kageto/影斗

…俺な。

Kageto/影斗

Hatukiのことを絶対に
幸せにする。

Hatuki/波月

…！

ただ、その言葉が凄く嬉しくて。

私も、彼を幸せにしたい… と思った。

昼休み___

Yuki/悠希

センパイっ。

この子は、1学年下のYukiくん。

テニス部の新入りで、よく帰りが一緒になったりする。

Hatuki/波月

…Yukiくんか。どうしたの？

すると、彼がもじもじして、

Yuki/悠希

センパイって、今日部活ですかっ？

Hatuki/波月

ううん、今日はないよ。

Yuki/悠希

なら、一緒に帰りませんか？

タイミングよく、彼からのLINEが届いてしまった。

彼の束縛したLINEの通知が溜まっていく。

Yuki/悠希

…センパイ？

Yuki/悠希

大丈夫ですか？

異変を感じたYukiくんが、即座に私の手を握ってくれた。

Yuki/悠希

僕に出来ることがあれば、
何でも言ってくださいねっ。

…可愛らしい後輩だなぁ。

Hatuki/波月

うん、ありがとね。

Yuki/悠希

それと…っ。

Yuki/悠希

LINE交換しませんか？

と、向こうから進めてきてくれた。

Hatuki/波月

私が背中を向けようとした時。

Yuki/悠希

今日、一緒に帰れますか？

1回ぐらいなら、大丈夫だろう___と私は後輩 Yukiくんに心を許した。

Hatuki/波月

いいよ、一緒に帰ろっ。

Yuki/悠希

やったっ。

Yuki/悠希

それじゃあ、また放課後に
迎えに行きますねっ！

Hatuki/波月

うんっ、バイバイ。

Yuki/悠希

そういえば、センパイって

Yuki/悠希

か、彼氏とかいるんですか？

なんか、今震えてる声が聞こえたけど___

Hatuki/波月

うん、いるんだ。

Yuki/悠希

優しいですか？

Hatuki/波月

うん、めっちゃ優しくて
頼りになる。

Yukiくんは、どこか寂しげな顔をしていた。

Yuki/悠希

センパイは可愛いからなぁ…

いや、Yukiくんはかっこいいけどね。

Hatuki/波月

い、いやいや。

Hatuki/波月

Yukiくんもかっこいいからっ。

Yuki/悠希

センパイが、そう言ってくれると
とても嬉しいですっ。

なんて、素直な後輩なんだろ。

Hatuki/波月

…あ、私こっちだから。

Yuki/悠希

はいっ！

Hatuki/波月

また明日ね。

月明かりが、照らされている夜。

とても綺麗な月だ。

Hatuki/波月

（また、家に帰ったら
束縛されるんだろうな___）

私の彼氏は、かなりの束縛体質。

とても病んでいて、男の人と会話を拒むほどだ。

Hatuki/波月

…あ、家着いちゃった…

Hatuki/波月

…仕方ない。入ろう。

Hatuki/波月

ただいま〜…

…あれ、Kagetoがまだ帰ってきてない。

どこに行ったのかな。

Hatuki/波月

Kageto〜？

Kageto/影斗

…ようやく帰ってきた。

目が怖い…

Kageto/影斗

…今日、男と話してだろ。

…えっ、なんで知ってるの？

Hatuki/波月

…うん、話した…けど___.

Kageto/影斗

…ふざけんな。

…えっ、何？

Hatuki/波月

なんで、私だけ男子と
話しちゃいけないの？

Kageto/影斗

お前は、可愛いんだから、
他の男に狙われたらダメだろ。

始まったよ、束縛彼氏。

Hatuki/波月

そうなると、学校や部活でも
ダメなの？

Kageto/影斗

当たり前だ。

Kageto/影斗

本当は、学校を辞めさせようと
考えたんだが___

…えっ、何？聞こえてはいけない言葉が…

Kageto/影斗

…監禁しちゃえばいいんだ。

Hatuki/波月

えっ…？

Kageto/影斗

そうすれば、一生俺と
いられる___

サイコパスすぎる…！

Hatuki/波月

ち、ちょっと待って。

Hatuki/波月

私を監禁して、何になるの？

Kageto/影斗

何になる？

Kageto/影斗

…さぁな。

Kageto/影斗

それは、お前の目で確かめてみ。

その言葉と同時に、私は意識を失った___

Hatuki/波月

うっ…

Hatuki/波月

…ここどこ！？

Hatuki/波月

だ、誰かっ！

Hatuki/波月

誰かいないのっ！？

Kageto/影斗

ここには、誰も助けには
こないよ。

Kagetoが、ゆっくり答えた。

Kageto/影斗

ここは、山奥だし。

Hatuki/波月

山奥…？

Kageto/影斗

もし、逃げようとしたら___

Kageto/影斗

お前を殺して、俺も後を追う___

…うわっ、それが束縛彼氏の本性かっ…！

私は気がついていなかった。

束縛彼氏が、向ける愛が歪んでいることに気がつくまで___

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