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Episode5『声』

グレイ

ふぁぁ...

グレイ

......眠

グレイ

ん?...なぁにぃ...この女の子

開口一番最悪過ぎる、せめて覚えてろ。 と多くの人は思うだろうか

グレイはうつ伏せのままポリポリと頭をかいて 隣で寝息を立てている女に目を向ける

働かない頭をリフレッシュするため 女の顔に掛かっている髪を少し退かす

するとなんとなく思い出した様な表情になる

グレイ

ぁー...

グレイ

(そういや...昨日帰る時にナンパして来たな...)

グレイ

(……マグロだったな...)

グレイ

(ま、カモとして保留しとくか)

グレイ

(この子...コンカフェキャストだったっけ...)

グレイ

(ならば絶対的な精神安定場所として地位を確立させるのが吉...)

グレイは女の顔をぼんやりとした目で見ながら 今後の計画を立てている

そして、ベットから起き上がる時に 女の頭を軽く撫でバスローブを羽織る

グレイ

はー...全裸はきつい〜、シャワーあーびよ

グレイ

はー、いい湯だったぁ

濡れた髪を拭き、湯気を漂わせながらグレイが浴室から出てくる

グレイ

(あ、まだ寝てる)

グレイ

(おこなとブランに会いたいから帰りたいんだけどな...)

グレイ

(連絡先だけメモって帰るか)

備え付きのペンとメモ用紙を手に取り ホテルの料金と連絡先と軽いメッセージを残し

昨夜放ったらかしにしていた服を着直し フープピアスを付け

慣れた手つきで真っ黒な腰より下まである 長い長い髪を三つ編みにする

そして、女に声を掛ける

グレイ

…おやすみ

グレイ

今はゆっくり寝なよ笑

そんな事を言い、高いハイヒールを履いてドアを開け外に行く

見知った相手も居ない街中で立ち止まる

グレイ

あーあ、

グレイ

ここ何処だろ…

ぽつりと独り言の様に呟いてぼけーっと辺りを見る

これから何をしようか考えてるのか それとも何も考えてないのか分からない様なまま突っ立っている

すると後ろから誰かにぶつかられ 少しバランスを崩す

グレイ

ッあ!?

グレイ

あっぶない...

女の子

チッ邪魔よババアッ!

グレイ

あ‪”‬?んだよガキ...

グレイにぶつかったのは10代半ば程の女の子 高身長で高圧的な美人 そんなグレイにぶつかるだなんて

酒に酔った阿呆でもしないし もしやったらどうなるか...

グレイは逃げようとする女の子の首根っこを掴む すると女の子は当然抵抗するがグレイは有無を言わせない

女の子

は、離してよッ!

グレイ

え〜?やだぁ

グレイ

それにグレイババアじゃないんだけどぉ〜?

女の子

は、はぁ、?...

店員

あ!居たッ!

女の子

グレイが声がした方に目をやると そこには息を切らして何処かしらの店の制服を着ている中年の男がいた

店員

あっ、貴方が捕まえて下さったのですか?

グレイ

捕まえた...?何を?

店員

万引きですよ...万引き

店員

この子うちの商品を万引きして逃げて...捕まえて下さって本当にありがとうございます!

グレイ

あー、そゆことね

店員

ほら、行くよ

女の子

ッ…

店員が女の子の腕を掴んだ瞬間 グレイが店員のその手を軽く握った

グレイ

お兄さん、いくら?

店員

えっ、いくらって…?

グレイ

弁償するよ、だから今回は見逃したげて

店員

いや、でも…

グレイ

…ね……?笑

店員

ッ、は、はい……3250円です

グレイ

おーけー、はいどーぞ

財布から万札を一枚取り出し 「迷惑料も込でね〜」 と店員に手渡す

店員が会釈をしながら帰ると グレイは女の子に目を向ける

すると、女の子はバツが悪そうに口を開く

女の子

…助けられる筋合いなんて無いのに

グレイ

いや助けてないけど

グレイ

ババアって言われたのがムカついただけ

グレイが続けて「で、なんて呼べばいいのかな〜?」 と女の子に向かって言ったため

女の子は数秒口を噤んだ後に呟く

女の子

……お姉さん

グレイ

違うよ

女の子

え??いや…え?

グレイ

グレイ女の子じゃないもーん

女の子

…お兄さん?

グレイ

ちがぁ〜う!

女の子

はぁ???

グレイ

グレイはグレイ!

グレイ

わかった?

女の子

はぁ…?

納得しきってない表情の女の子が何かを言う前に グレイは女の子の頬に両手を当て

女の子の青い目を覗き込むかの様に 目線を向ける

女の子

へっ?

グレイ

わお、真っ赤

グレイ

君ボロッボロだねぇ〜、痛そ〜

グレイ

それに寒そ〜

女の子

あっ、貴方の服装の方が寒そうですッ!

グレイ

え〜っ、やだぁエッチ〜笑

女の子

エッッッ…!?!?

グレイ

わーおより真っ赤〜お子ちゃまだねぇ

そんな風にキャピキャピした声でグレイは笑って言う

グレイ

着いて来て、

グレイ

一旦怪我の手当したげるから〜

グレイ

あとお風呂にご飯も!

女の子の手を握ってグレイは"ある場所"にケラケラ笑いながら向かう

ポケットから鍵を取り出し 自宅とは別の部屋に女の子の手を引きながらズカズカと入り

廊下からリビングへと肺に息を吸い大声を向ける

グレイ

レグル〜!!!お風呂と救急箱かーして!!!!

女の子

きゃっ…は、裸!?

レグル

裸じゃねぇよ…パンツ履いてる………

女の子

……は、初めまして……

レグル

初めまして…

レグル

………どちら様?

グレイ

拾った

レグル

おこなの次は誘拐かよ

グレイ

まぁまぁまぁ…

ヘアゴムで髪を結び、脱ぎ散らかした服を着て 一緒に酒を飲んでいたであろう人達を起こす

レグル

おい、タリヤ〜レミッシュ〜フィル〜、起きろー

タリヤ

んん…なんですかぁ…?

レミッシュ

んぁぁ〜…

フィル

ん……

レグルが寝ぼけながら揺すって声を掛けるが 三人の起きる気配はほぼ無い

グレイ

…はぁ

グレイ

野郎ども起きろッ!!!!女の子が居るだろーがッ!!!!!

タリヤ

ひぇっ

レミッシュ

な、なにぃ〜?

フィル

んぁ、グレイ?

グレイが痺れを切らした様に大声をあげると 3人が一斉に飛び起きた

ここでフィル以外の二人の詳細だが、 バーテンダーのタリア ホストのレミッシュ

二人共グレイ繋がりで知り合ったレグルの友人で 昨晩はきっと四人で飲み明かしたのだろう

机には酒缶と煙草の吸殻が沢山

グレイ

タリちゃーん、お風呂の準備して来て

タリヤ

えっ?え?

グレイ

早く

タリヤ

は、はい!只今!

グレイ

レミちゃんとフィルは料理よろ〜

レミッシュ

えぇ…ボク料理あんまできないんだけどぉ

フィル

めんどー…

グレイ

ゴチャゴチャ言ってると二人の口の中に灰皿の中身ぶち込むよ?

フィル

よし、料理するか

レミッシュ

がんばるぞぉ〜

グレイ

レグル〜、グレイ用の服幾つかここ置いてるじゃーん?

グレイ

露出度低めなの無い?出来れば丈が長めのさぁ

レグル

あー…クローゼットの中に何着かあった気が……

グレイ

持ってきて

レグル

はいよ

女の子

え、ぇぇと…

グレイ

もうちょっと待ってね〜

グレイ

もうすぐしたらお風呂のお湯沸いてお洋服着替えてご飯だから〜

女の子

……別にいいのに…

消えてしまいそうなか細い声で女の子がポツリと呟く

するとグレイはキョトンとした表情になり 俯く女の子の頬に手を触れる

グレイ

なんで子供が大人相手に遠慮しなくちゃいけないの?

女の子

えっ?

グレイ

なんで?

グレイ

なんでなの?

女の子

なんで…って……偉いから…?

グレイ

古いねぇ、年功序列って考え方

グレイ

化石かな?笑

女の子

かせ…ッ((

タリヤ

お風呂湧きましたよ〜!

グレイ

グッジョブ!

フィル

残り物温めためたのできたぞ〜

レグル

服あったぞ〜

レミッシュ

出来たよ〜

グレイ

ナイス

グレイ

3人は帰ってよし、褒美にこれをやろう

レミッシュ

わぁい

グレイは三人に財布から取り出した札を投げつけ すぐに女の子の方を見る

グレイ

ほらほらぁ、さっさと汚れ落として来な〜

グレイ

レグル、シャンプーとか良いの使ってるから気持ちいよ〜?

女の子

は、はぁ…

レグル

困らせんなよ

女の子を浴室に案内した後 グレイはスマホを取り出す

レグル

電話かけんの?

グレイ

応援呼びにね

レグル

へぇ、誰?

グレイ

グレイに忠誠を誓ってる可愛い子

レグル

あー…

ワンコール音がなり終わる前に 電話口の相手の声が電話口から聞こえてきた

セレス

グレイ様の尊き命にて奴隷こと私セレス、参りましたっ!!!

レグル

だと思った

女の子

奴隷…?

服を着替え食事を終えた女の子はセレスとグレイの顔を交互に見て 頭にずっと?を浮かべている

グレイ

ありがとうねぇ〜電話で言った通りこの子の怪我の手当てお願い出来る?

セレス

はい、承知いたしました

グレイ

じゃ、お願いね〜

女の子

えぇっと…

グレイ

安心してね〜この子良い子だよぉ

グレイ

グレイの事悪く言ったりしない限り噛み付いたりしないから

セレス

えぇ、ご安心くださいませ

女の子

ヒェッ…

グレイ

ほんじゃ、レグル

グレイ

グレイ達は別室に移動するよ〜

レグル

ん、

セレスと女の子の声が部屋から漏れ それにグレイは耳を傾ける

煙草を取り出したレグルは煙を吐き出し グレイに目を向ける

レグル

なぁ

グレイ

んー?

レグル

お前って甘いよな

グレイ

声が?

レグル

ちげーよ、子供…いや、年下に

グレイ

そう?

レグル

うん、なんで?

グレイ

なんでってねぇ………

グレイ

………

グレイ

……お姉ちゃんがそうだったからだよ

髪で顔が隠れているせいで表情は分からないものの 少し泣きそうな声は何処と無く幼なさを感じてしまう

レグルもそれを感じ取ったのか 数秒黙ったあと 話題を切り替えた

レグル

……そ、

レグル

……煙草吸う?

グレイ

うん

グレイ

ありがとう

そう言い、一本煙草を加え グレイはレグルの顔に自身の顔を近付け

煙草に火を付けた

グレイ

辛っ……

レグル

餓鬼だな

次回…Episode6『肌』 投稿日…未定

煌びやかなモノクロの世界

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232

コメント

20

ユーザー

女の子いいねぇ^^かわよい これ…グレイ、お姉ちゃんを真似してる説あるな…

ユーザー

流石の奴隷クオリティ 可愛いね女の子ツンケンしてて可愛いねなでなでして食べちゃいたい今夜部屋行くね()

ユーザー
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