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黄青 青黄
stxxx
nmmn
通報 厳禁
その日の学校帰り
天気予報を見なかったことを 後悔することになった。
青
大急ぎで黄くんの家まで走りながら 僕は、そう嘆く。
生憎シャツは濡れてて気持ち悪いし
髪を絞れば大粒の水が垂れてくる
朝までは晴れていたはずの空が嘘のように濁りに濁りまくっている。
先程までぽたぽたと落ちていた雫が今では凄い勢いで落ちてくる。
そう、僕は突然の雨に濡れながら 黄くんの家に向かっているのだ。
突然の事態に職員室の傘は売り切れ
黄くんの秘密のこともあって
友達に入れてくれとも頼めない
でも、今日渡されたプリントは 重要なものだったから
絶対に渡さなきゃという使命の中 僕は駆けて行った。
青
青
彼の家に着き インターフォンを押す
彼の母は慌ただしく扉を開け ずぶ濡れの僕にタオルをくれた
僕はお礼をし体を拭き プリントを渡した
すると彼の母がありがとうと言い その後心配そうに
青
そう提案してきた。
僕が人様の家のお風呂に? いやいやいや.. 流石に。
断ろうとしたが 彼の母はめげずに言ってくる
僕はやはり中々断り切れない 性格なのだろうか
それともずぶ濡れで 気持ち悪かったからか
とにかく今日ばかりは お言葉に甘えさせて頂くことにした。
青
僕がそう返事すると 優しい笑顔で微笑む彼の母
やはりいつ見ても綺麗な人だ
きっと彼も母親に似て 綺麗な顔をしているのだろう
僕はそうに違いないと 自分を納得させお風呂にお邪魔した。
触れると熱くて 気持ちのいいお湯。
冷えていた 僕の体温が元に戻るのを感じた。
そして入浴剤の 名も知らぬような花のいい匂いが
僕の心に染み渡った。
青
まだ顔も合わせていないクラスメイトの家でお風呂なんて、
こんなこと、僕以外の誰が経験しているのだろう。
そんなことを思いながら 僕はお湯に浸かった。
お風呂から上がると 事前に用意されていたタオル
そして
黄くんのであろう
僕には少し大きいだぼっとした服が 数着置かれていた。
これを黄くんも着てるのか と思うと少し口角が上がってしまう
何故だろう。 彼の存在を感じられて嬉しいのか?
..きもちわる
自分の中でそう呟いた
青
彼の服を着て 僕はそう言った。
変態発言のように聞こえるけど 事実なのだ、これは
なにと例えればいいか 馬鹿な僕にはわからないけれど
落ち着くような、安心するような いい匂いがした
そうして
着替え終わり、 僕は彼の母に感謝を伝えに行こうと
お風呂場の扉を開けた
青
何かにぶつかってしまった 彼の母だろうか
僕は謝らなきゃと急いで顔を上げる
その瞬間 目を疑った
青
青
続きます
ぺトリコールって雨の匂いって意味だったんだあ.. と今朝知りました。
コメント
6件
まじ天才だよね 黄くんの来たシャツ青くんが着るってなったときぐへぐへへってなりました🥰 (
かなさんの作品ほんとに好きですт т♡ 応援してます📣✊🏻