一覧ページ

王子様の登校日

第1話 - #1 学生証撮影

1,224

2022年12月20日

#コメディ

#バトル

#ドラマ

#一次創作

榎本くもり(9/14まで休止)

隣国は言った

先生

じゃあ、
国の問題について改めて説明しますよ

先生

隣国サファイア王国は、
我がルビー王国の悪とみなす存在です

先生

サファイア王国はかつて
私たちの先祖を惨殺し

先生

現代の人口に伴っている

先生

被害者の数は脅威の2万人だ

先生

おまけに土地を無断で占領したりと

先生

……なので！

先生

近くでサファイア王国の国民を見つけた場合

先生

即通報しましょうね！

サファイア王国王子ルビー王国へ入国

そして入学

アーロン

(俺はサファイア王国の王子アーロンだ)

アーロン

(高校1年の初日)

アーロン

(なんでか敵国の高校に入学する事に。)

アーロン

(まず物申すと親は馬鹿なのか？)

アーロン

(俺敵国にいたら逮捕されるんだが？)

アーロン

(しかし親のことだ)

アーロン

(きっと俺の身分も知らずに敵国へ送り込むことはない)

アーロン

(まずは登校しよう)

#1 学生証撮影

アーロン

……(授業中だろうか)

アーロン

(廊下はやけに静かだ)

アーロン

(たしか、職員室はこの先に…ー)

ドンッ！

教員と肩がぶつかった

アーロン

あっ……、すみませんよそ見をしていて

ミラコ教師

アーロン様！

アーロン

えっ

ミラコ教師

王国ではいつも素晴らしい活躍ありがとうございます

ミラコ教師

この学園で唯一サファイア国民の教師
ミラコと申します

アーロン

えっ

ミラコ教師

ここにいては危険なので、まずあなたの教室を案内しますね

ミラコ教師

……どうぞ！
第10指導室

ミラコ教師

今日から登校する日はこちらにいてください

ミラコ教師

では

アーロン

ま、待って！

ミラコ教師

はい？

アーロン

まず先生なので敬語やめて…

ミラコ教師

……アーロン様が言うなら

アーロン

それに……、
どうしてルビー王国にサファイア国民が？

ミラコ教師

それは私の事情だけど、
黙秘してるから大丈夫だよ

アーロン

そうですか

ミラコ教師

君は当たり前だけど、
王子だから見られた途端バレる

ミラコ教師

だから私が
あなたをこれから教育させてゆくんだよ

アーロン

……なるほど

アーロン

要は

アーロン

この学園の人には会ってはいけない
学園生活ということで合ってますか？

ミラコ教師

大正解

ミラコ教師

王子様のご家庭の意図は分からないけど…
そうするしか無いよね

ミラコ教師

だからこれからよろしくね！
私いつでもここいるから

アーロン

……はい

そして

奇妙な学園生活が始まった

「まずアーロン君には」

「学生証の写真を撮ってもらう」

「だから会議室まで行ってね」

アーロン

……はぁ

アーロン

(誰にも見つかっちゃいけないのにそんな事をさせるのか)

アーロン

(王子だから大丈夫だろうとでも思っているのだろうか)

アーロン

……

生徒

アーロン

(やばっ…！)

生徒

え、誰

アーロンは急いで近くの観葉植物に隠れる

生徒

……

生徒

気のせい？

そのまま生徒は通り去る

アーロン

……ふぅ

アーロン

(ん？でも今は授業中だぞ？)

アーロン

(なぜ、生徒がいる)

アーロン

(まさか……！！)

他の生徒が会議室で撮っている

アーロン

(くっ……、やらかした)

アーロン

(となれば終わるまで指導室に戻ろう)

アーロン

(……だが)

会議室は指導室のすぐ近く

アーロン

(俺がまだ校舎に慣れてないせいで迷子になっていたが)

アーロン

(迷ってる途中に撮影が始まってしまった)

アーロン

……(どうするっ！)

※アーロンによる渾身の表現①

アーロン

(保健室の奥が指導室)

アーロン

(あそこに行けばいいものの)

アーロン

(会議室には生徒がいる！！)

見つかったら即逮捕！！

アーロン

……(いや、冷静になれアーロン)

アーロン

(撮影は1人ずつ必ず列は短くなる)

アーロン

(なら短くなった時に通ればいいんだ)

アーロン

……！

いやダメだ

アーロン

(撮影が終われば生徒は教室へ戻る！)

アーロン

(つまり俺のいる廊下に来るという事だ)

アーロン

(だとすれば今行かないと生徒が来てしまう！)

アーロン

(しかし今生徒がいて通れない！！)

アーロン

(…くそっ、、！！)

アーロン

(こうなったら、もう……！)

行くしかない

アーロン

(気合いで……、ダッシュで……！！)

廊下を走ってアーロンは指導室へ急ぐ

その時だった

生徒

……え、？

アーロン

……

背後から女子生徒の声

アーロン

……

アーロン

(撮影が終わった生徒だ)

そのままアーロンは無言で

指導室へと戻った

生徒

…

生徒

転入生、かな？

ミラコ教師

あら？
撮影終わったかなお疲れ様

アーロン

いや全然終わってません

アーロン

想定外のタイミングで生徒がやってきてドタバタでしたよ……

ミラコ教師

あらら

ミラコ教師

上手く交わせた？

アーロン

……まぁ、姿はバレましたが顔は見られてません

ミラコ教師

姿はって……、大分やばい所まで来たね

ミラコ教師

でもお疲れさん

ミラコ教師

撮影は次の時間にやろっか

アーロン

次は本当にクラス来ませんよね？

ミラコ教師

うん、来ないよ

アーロン

命かけて言えますか？

ミラコ教師

来ない

アーロン

王子命令で処刑出来ますよ？

ミラコ教師

来ないってば！！！

はい撮りマス ※機械

3,2,1,

次回12月27日更新！

王子様の登校日

作品ページ

次の話を読む

この作品はいかがでしたか？

1,224

0件

👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう！

榎本くもり(9/14まで休止)

プロフィール

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい！がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。