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こんな私でも幸せになりたい 39

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こんな私でも幸せになりたい 39

1 - こんな私でも幸せになりたい 39

♥

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2022年05月27日

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次の日の朝 警察が事情聴取に来た時に 北斗さんが無事だと知り 今は会社を休んで治癒しているんだそう。

朝から買い物を終えた 2日連続で家に泊まった渡辺さんも 一緒に行くとしつこかったが振り切って一人で来た

近くの公園に入る 頭の中を整理するためにも大事だから。。

菜月

はぁ〜

自販機で適当に水を買いその場のベンチに腰掛けた

菜月

やっぱり私疫病神だよな、、

そういい乾いた笑みを浮かべていると

公園の前を 目黒くんが横切った

菜月

目黒くん!!

体には理性は通じなくて 気づいたら走っていた

激走したら目黒くんはこちらに気づいて 俊足で走っていった

菜月

待って!!目黒くん!!

菜月

はぁ…見失った

私の顔を見るなりお化けを見たかのように 眉間に皺を寄せ口を大きく開けた

いくら元彼とはいえ 流石にメンタル来る

菜月

なんで、、なんでいつも逃げるのよ…

虚しくて泣いていたら

また目黒くんが近くのコインランドリーに入るところを見た。

菜月

よしっ

コインランドリーに入ったらなかなか出られないはず

そういえばさっき大荷物 抱えてたし

そんなん抱えて よくあんな速く走れるわ

さすが警察官

コインランドリーの中 目黒くんだけがそこにいた

菜月

目黒くん!

目黒蓮

あっ…

自動ドアが開いてすぐ目黒くんと目が合った

目黒蓮

菜月…

目黒くんはまさに洗濯機に服を突っ込んでいるところだった

菜月

目黒蓮

……一昨日の

菜月

あれは!事故!!

目黒蓮

そっ…か……

菜月

目黒くん…やり直そうよ。私目黒くんじゃなきゃダメだし振られた理由納得いかないよ。。

目黒蓮

思っていたことを 全てぶちまけた

目黒蓮

俺は菜月の疫病神だよ

菜月

違う!違うから!

目黒蓮

俺が守ってたら菜月は刺されなかった

菜月

今無事なんだからいいじゃない!

目黒蓮

渡辺さんにもお兄さんにも失望されたし
もう合わせる顔がない

菜月

…そんなの違う。。そんなこと言わないで!私には目黒くんしかいないの。

そう言ったあと目黒くんは洗濯機のスイッチを押した

目黒蓮

…菜月には…他の人がいるよ

菜月

違う!目黒くん!なんでそんなこと言うの?

目黒蓮

目黒蓮

好きな人を守れなかった。絶望した。

菜月

だから今無事なんだから…

目黒蓮

そうじゃない!

珍しく声を荒らげる目黒くんに驚いた

菜月

なんで…

目黒蓮

俺は菜月の彼氏失格だ。別れて当然なんだよ。。

菜月

じゃあそう思うなら 責任とって。

目黒蓮

責任?

菜月

もう一度私と付き合ってよ。目黒くんが頭から離れないの…

そう言い場所を選ばず近くの長椅子に目黒くんを押し倒しキスをした

目黒くんは私の腕を優しく両手で包み起き上がらせた

菜月

なんで…?

目黒くんは黙って首を縦に振る

菜月

なんで…

その頃 渡辺さんが眉間に皺を寄せ こちらを睨んでいたことを私はまだ知らなかった

菜月

ただいまー

家に着くと 渡辺さんだけがいた

菜月

あ、お兄ちゃんは?

渡辺翔太

…おかえり。

菜月

ただいま…お兄ちゃんはどこか行ったんですか?

渡辺翔太

買い物。菜月と一緒に行けば良かったね。

菜月

あ、、はい…ってか暑くないですか?エアコンとかつけないんですか?

渡辺翔太

…あー換気してもいい?

菜月

はい。窓開けますね。

窓を開けると後ろから抱きしめられた

渡辺翔太

ねえ……

菜月

離してください…

渡辺翔太

目黒くんになんでキスしたの?

菜月

えっ…見てたんですか?

渡辺翔太

…ねえ…汚いんだけど…

菜月

じゃあ抱きしめるのやめてください…

渡辺翔太

違う。唇が…

菜月

え!?

渡辺翔太

目黒くんの感触が残ってるわけだよね。

菜月

目黒くんは汚くありません…

渡辺翔太

へぇ…

菜月

なんですか?

渡辺翔太

まだ好きなんだなーって思って

菜月

…はい…

渡辺翔太

俺を好きになればいいのに…はぁ…

菜月

渡辺翔太

俺が今菜月を襲ったら警察に通報する?

菜月

当たり前ですよ!

渡辺翔太

じゃあ目黒くんが同じことしたら?

菜月

そりゃしませんよ。好きな人ですもん

渡辺翔太

菜月は好きな人とキスしたいんでしょ?

菜月

はい…

渡辺翔太

でもね菜月は若いからまだ知らないだけ。

菜月

え?

そう言うと渡辺さんに腕を引っ張られてベッドに押し倒された

菜月

待って!?え!?なんで!?

そう抵抗するも覆いかぶさって馬乗りになってるから無駄

渡辺翔太

キスから好きな人に変わることもあるんだよ。それも何回もしなきゃ分からないこともある…

菜月

いや…変態!

そういい渡辺さんの胸を押しても無反応 その代わりに私の腕を頭の上に持っていき そのままキスをされた

それも何回も角度を変えては 舌まで絡めてくる

菜月

んっ…く、くるしい…

渡辺翔太

いやらしいリップ音が鳴っているのに インドアな私がカーテン閉めてるだけでまだ真昼だ

渡辺翔太

この先のこと菜月としたいんだけど…

そういいシャツのボタンを外し始める渡辺さんを見て

菜月

ストップ!!!

渡辺翔太

うるさいな…

菜月

嫌です!そんなの!!

渡辺翔太

一昨日 好きになりそうって言ってたじゃん。

菜月

なりそうってだけで

渡辺翔太

そんなチャンス逃すわけないじゃん

菜月

待って!

その一言で渡辺さんは放してくれた そして起き上がり ベッドに座った

渡辺翔太

これで何回目かな
菜月に拒否されるの

菜月

…なんかすいません

渡辺翔太

後悔してないなら謝らないでよ。

菜月

渡辺翔太

何したら好きになってくれるんだろう…

菜月

……目黒くんを…

渡辺翔太

え?

菜月

目黒くんを嫌いになったら…

渡辺翔太

俺を好きになってくれる?

菜月

分かんないけど…でも…

私も渡辺さんの横に座ってシワができた服を正した

菜月

私、目黒くんが大好きなんです。あの人がいなきゃおかしくなってしまうんです。

渡辺翔太

……別れたんでしょ?

菜月

……

渡辺翔太

過程はどうであれ
別れたんだよ。

渡辺翔太

他の男に癒しを求める道もある。
リフレッシュする道も
イメチェンする道も

それに
ずっと自分を想ってる人と
関係を深める道もある。

菜月

……

渡辺翔太

付き合うことにそんなに深く考えなくていい。
付き合ってから深い関係になればいい。

菜月

渡辺翔太

試しでもいいし
まあ体だけでもいいし。
いややっぱ体だけは嫌だな俺が…

渡辺翔太

それに都合のいいメンタルサポーター的に使ってくれてもいいし
もう一人の兄として接するのもいいし
空気みたいに何も気を遣わないで
黙ってそばに居るだけでもいいし

菜月

渡辺翔太

恋愛は何も一つの形だけが正しいわけじゃない

菜月

渡辺翔太

付き合う二人が
見つけ出した関係性が
正しいんだよ。

菜月

渡辺翔太

だから付き合ってから考えるのも俺は肯定する

渡辺翔太

好きになってから付き合うのも
付き合ってから好きになるのも
また個性。それぞれの恋愛

菜月

渡辺さん…ごめんなさい

渡辺翔太

菜月

私、目黒くんが好きなのに他の人と付き合えない。。だって目黒くんに見せる顔が無いから。。

渡辺翔太

…そっか……でも俺はクズだから何回も菜月に愛を伝え続ける

渡辺翔太

振り向いてくれるまで。。

菜月

菜月

お世話になりました

それから私は契約を更新せずに 清掃の派遣のお仕事を終了した

渡辺翔太

…じゃあね。

岩本照

お疲れ様。

菜月

ありがとうございます。

渡辺さんが3日連続で泊まった次の日の朝

なし崩しの居候さんに お兄ちゃんも私も何も嫌な気はしなかった

渡辺翔太

じゃあ俺だけ仕事に向かいます

宮舘涼太

菜月はまた仕事探すんだよ

渡辺翔太

俺今日求人のチラシでも持って帰ってくる

宮舘涼太

お。また泊まるのか

渡辺翔太

んへへへ

宮舘涼太

目黒くんとは別れたことだしいい加減…ね…?

私と渡辺さんを見てお兄ちゃんはニヤケ出す

宮舘涼太

最初目黒くんしか有り得ないと思ってたけど渡辺くんもふさわしい気がしてきたな

渡辺翔太

え?笑

菜月

お兄ちゃん!!

宮舘涼太

あ、そうだ!今日から菜月、渡辺くんのこと呼び捨てにしたら?

渡辺翔太

いいですね〜

菜月

絶対嫌です!早く行け早く

渡辺翔太

言われなくても行きますー!笑

渡辺翔太

じゃあ行ってきまーす!

ガチャ

宮舘涼太

もうこのまま一緒に暮らせばいいのに…

菜月

やめてよ笑 騒がしくなるだけ笑 じゃあ私ワークスタッフに行ってくるね

宮舘涼太

一緒に行けば良かったじゃないか

菜月

なんか渡辺さんといるとドキドキするんだ。最近…

宮舘涼太

…え?

菜月

支度支度。早くお兄ちゃんもご飯食べよ!

宮舘涼太

うん。。

宮舘涼太

(もしかして菜月、、渡辺くんの事…)

続く

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