ナイトバース

愛する人に、

愛を囁けるだけでも。

それだけで幸せ、

ということに、 気づいてなかった俺の話。

ではなくて。

たくさんのものに あいされていたのに。

気づけなかった、俺の話。

君が愛する人に

愛を囁いてるのを見て

くるしくなる。

そういうのは、

僕を愛してくれる人。

…僕は愛されてないわけじゃなく。

ただ、愛する人から。

愛されてないだけ。

…たくさんのものに、 あいされてるかれは。

愛する人からも愛されて。

他の人からの愛に気づいてるのに

君を愛してる僕にもおもわれて。

それはのろいのようで。

なんで、僕は自分を愛してくれてる人を

愛せないんだろう。

番

愛の証

愛する人に付けられたそれは

うれしくて。

ただただ、うれしくて。

これほどにも無いもので。

たくさんのものから愛を貰う彼。

その彼に愛されてる俺。

だからこそ、証はつけない。

つけさせないはずだった。

けど、貰う度に。

もっとほしくなって、 つけてしまった、、、いや。

ふたりで、つけた。

今日だけは、いいとおもった。

そういう君が、この世で1番。

かっこよくて。 このままでいたいなって。

誰かに壊されることも知らず。

そうおもって。

あぁ、この時愛を囁いて。

よかった。

よくなかった。

愛の証は、いともたやすく。