不良と美少女

キーコーンカーンコーン

次の日

キーコーンカーン

HR始めるぞ！

ぶっ飛ばしてお昼休み

ガチャ

ないこ&ifが去って。

今までで見たことのない笑顔だった。

僕にはそんな顔しないのに。

静かに頭を振った。

なんでわかったのだろう。

僕はif君の事が好きだ。

ずっとずっと。

でも好きになった最初からif君はないちゃんの事が好きで。

初めからこうなることは分かっていた。

その穴を塞げようとするように色々な人と付き合った。

でもやっぱりその穴は塞がなくて

if君への“好き”は鎖のように僕を縛って

何も動けないようにしている。

if君と会うたびにその鎖が増えていって。

もっと好きになっちゃう。

好きになっちゃ駄目だってわかってる。

まろは今トイレ中で、この話を聞いていない。

あいつ…。授業大丈夫なのか？

放課後

ぎゅっ

そういってほとけは去った。

やっぱり僕は

好きという気持ちを心の底に沈ませることにした。

人が…いる。

まじほとけってさ～

最低だよね！

えぇwなんで？

色んな人と付き合う癖に初兎仲良いとかまじうざいw

男いるよアピいらねーよってw

本当キモい死んでほしいw

やばぁw

あ、初兎くん！

えぇ言ってないよw

っ

あんたもほとけのこと好きだからそういうんでしょ！？

不細工なこっちの身も考えたことある！？

ｯ

好きなのｯ？

ほとけのこと…ｯ

ｯいたのあいつ！？

僕よりも初兎ちゃんにはいい人がいるんじゃ…。

そう思った。

けど

初兎ちゃんの

好きなら好きでええやない

が思い付いた。

ありがと。

初兎ちゃん。