蘭 視点
なんで…なんでなんでなんで…!!
竜胆が取られた…?
嘘…嘘だ…嘘だ嘘だ嘘だ…!!!
蘭
…クソ野郎…ッ…!!!!
…竜胆……。
竜胆は俺だけを愛してる 俺も竜胆だけを愛してる
だから大丈夫…大丈夫…。
彼奴なんかに取られるわけない…
そう…だよな…?
俺は椅子に座り、下を向き 心を落ち着かせる。
…大丈夫…大丈夫…。
蘭
竜胆は…俺の…。
春千夜 視点
竜胆
…さっきの人…大丈夫…?
春千夜
ん?…あぁ…大丈夫ですよ。
あぁ…竜胆は完全に信じきってる
さっきの彼奴が本当は彼氏だってのにな
ちょっとおもしれぇかも…w
竜胆
……あの…彼氏…なんだよ…ね…。
竜胆
ならその…キスとか…した…?
春千夜
!?
!キス…!? まさかそっちから言われるとは…。
…これはやっていいって事だよな?
竜胆
あ…え…っと…
春千夜
……キスは…。
……。
チュッ
竜胆
ッ!?
春千夜
……この通り。
竜胆
……ッ~~…///
唇柔らか…ぷにっていうか、 ふにっていうか、もにっていうか…
取り敢えず柔らかかった……
竜胆
……///
顔真っ赤だし…可愛いかよ…
竜胆
でも俺…何も覚えてなくて…
竜胆
えっとその…思い出とか何も覚えて…なくて…。
春千夜
大丈夫…。覚えてなくても、また一緒に思い出作りましょ?
竜胆
…!うん…
……もし思い出したら…
…いや
大丈夫、記憶を俺で塗りつぶせばいいだけだ…。
竜胆
……。