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椿色の歪

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椿色の歪

2 - 死合わせな薬

♥

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2024年07月07日

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また一つ、指を動かし音を奏でる。

莉愛

……。

莉愛

…独りで何やってんだろ…

放課後の音楽室。

誰も聴かない、来ない教室でピアノをひく。

少しでも家にいる時間を減らすために。

…結月さん。

莉愛

…え_?

莉愛

何で此処に…。

…委員会、終ったの。

…それ、三日月の舞?

莉愛

、知っているの?

うん、小学校の頃習ってたの。

莉愛

…凄いね。

トランペット位なら吹けるよ。

莉愛

…トランペットかぁ…

莉愛

……ねぇ。

莉愛

一緒に帰らない?

莉愛

…あ、嫌だったら…断って、!

帰ろ。

莉愛

…有難う、…!

…………ねぇ、…莉愛?

莉愛

、へっ…

…嗚呼、ごめん。

莉愛

あ…いや……

莉愛

…藍…?

は~い?

莉愛

…明日も、こうして帰ろう。

そのつもりだよ。

考えることは同じようだ。

隣には椿が咲き誇っている。

風が吹くと同時に、椿は首を落とす。

椿みたいに。

死ねたらいいのに。

莉愛

…藍。

莉愛

椿は好き?

…それなりに…だね。

莉愛

…そう。

莉愛

期待していて。

…え、?

莉愛

其れじゃあ僕はここで。

莉愛

…ただいま。

勿論返事は帰ってこない。

僕はいない存在として扱われているから。

だから僕が死のうがリスカしようが薬飲もうが何も言われない。

一つ、薬を出す。

__もっといる。

一気に二十粒出す。

此れで足りる?

薬をエナジードリンクで呑み込む。

此れで僕は幸せになれる。

現実より夢を見て生きていたい。

そんなことを考えながら眠りについた。

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