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ここへの返信をすっかり忘れていた愚か者ですごめんなさい_:(´ཀ`」 ∠):_
井之上さんの色渋待ってた(ひっそり推してるペア) いや、もう、なに辛いね、うん、なにもう辛い、うん(落ち着けよ)
色摩猛
色摩猛
色摩猛
色摩猛
深夜1時
神野山中はすっかり闇に閉ざされたまま、灯りのひとつもない
天狗の邸宅ですら今は狐火のひとつも灯らず、静寂に落ちている
動いているのは、猫又くらいだ
そんな中を、気配を亡くして進む
するすると滑るように廊下を歩けば、すぐに目的の部屋へと辿り着いた
音もなく障子を開けば、吊られた蚊帳がある
その中に、白く流れる髪が見えた
色摩猛
蚊帳をわずかに捲り、中へと滑り込む
薄布一枚挟んだ向こう側では聞こえなかった微かな寝息に
色摩は思わず喉を上下させた
色摩猛
色摩猛
色摩猛
貸し出された浴衣の襟元が弛み
本来隠されているべき肌が露出している
肩口にある日焼け前後の肌色が、妙に視界を占めた
目を離すことができないまま、色摩はその場に腰を下ろす
色摩猛
色摩猛
色摩猛
色摩猛
色摩猛
色摩猛
渋谷大
爪の先で、露出した肌をなぞる
とたん、ひくりと震えた肩とこぼれた吐息に
色摩は苦々しく眉間を寄せた
色摩猛
色摩猛
色摩猛
色摩猛
髪を一房とり、口づける
気配を断っているとは言えど、未だに目覚めない渋谷に
静かに覆い被さった
色摩猛
色摩猛
色摩猛
色摩猛
色摩猛
頬から耳にかけて親指の腹で撫でると
眠ったまま、心地よさげにすり寄ってくる
誰かと間違っているのだろうことと
そしてその誰かが久留間だろうことも理解し
色摩はとっさに、唇の距離を詰めた
色摩猛
色摩猛
色摩猛
色摩猛
色摩猛
色摩猛
耳を撫でれば、また体温の高い息が漏れる
色摩猛
色摩猛
色摩猛
色摩猛
色摩猛
色摩猛
色摩猛
色摩猛
色摩猛
色摩猛
色摩猛
祈るように首筋に舌を這わせ、密かに歯を立てた
渋谷大
内出血を誘発する痛みに、非難じみた声が上がる
薄く開いた目がぼんやりと周囲を見回すと
色摩の紫闇の目と合った
渋谷大
しかし色摩に気付くことなく、うとうととまた閉じられる
それを当然のこととして受け止めて
色摩は寝息をたてる額を撫でた
色摩猛
色摩猛
色摩猛
色摩猛
色摩猛
色摩猛
最後に日焼けした頬に口づけて、音もなく退室する
とたん、閉めたばかりの障子に背を預け
ずるずるとその場に座り込んだ
色摩猛
色摩猛
色摩猛
色摩猛
時間差で熱くなった頬を抑え
山中を駆け巡る風に晒して冷やす
しかし脳裏に浮かぶのは無防備な寝顔と
わざと漏らさせた、体温を感じる吐息ばかりだった
治まらない鼓動をもはや落ち着けることもせず
色摩は障子ごしに囁きかけるように呟いた
色摩猛
色摩猛
色摩猛
色摩猛
色摩猛