カシューナッツ
寝言
桃
俺が会社を出たのは、いつもの時間より30分くらい遅かった。
資料(後輩の尻拭い)をしていたら予想以上の時間が経ってしまい…
今に至ると言うわけだ。
会社のすぐ側に停めてあったタクシーに乗り込み
運転手に早口で行き先を伝えた。
行き先とはもちろん、俺と赤の愛の巣。
一緒に暮らすと決まってから、俺は赤のために粉骨砕身で働き
部長まで上り詰め
念願だったワンルームマンションを買うことができた。
赤がとても喜んでくれたのを覚えている。
桃
ドアを大きく開け放つ。
が
暗い廊下は静まり返ったままだ。
桃
赤の姿が見当たらないので
少し足早に、家の中を歩き回る。
最後にそっと寝室のドアを開けると
赤
何故か
俺の服を抱きしめて寝ている
まいきゅーてぃーえんじぇるがそこにいた。
桃
そっと頭を撫でてやると
瞼を少し揺らして、ゆっくりと口を開ける。
赤
目は閉じているから、おそらく寝言なのだろう。
赤
桃
桃
赤
ギュッ
赤は、俺の腕を細くて華奢な手で掴み、ギュッと抱きしめた。
俺はそっと
赤の額に口付けをした___。
カシューナッツ
カシューナッツ
カシューナッツ
カシューナッツ
カシューナッツ
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