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ヤクザに命を狙われるJKの話。

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ヤクザに命を狙われるJKの話。

4 - ヤクザに命を狙われるJKの話。

♥

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2021年08月19日

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穂波

お...にぃ...ちゃ

は?お前ら誰だよ!?

穂波の兄だよ。

穂波って確か1人弟いなかったか?

海波

昨日から海が穂波の兄になったんだよ。

おい穂波!!どういうことだよ!?

剛が穂波の手首を掴む

穂波

ーいっ...

途端に海が恐ろしい顔で剛を睨みつける。

ぐっ、

タタタッ!!

穂波、大丈夫だった?

穂波

あ...うっ...ん。ありっ...がと...か...い...。

..........。

穂波

あっ...!!おっ...にぃ...ちゃっ...

穂波。僕は君のお兄ちゃんなんだよ?言ったよね?

次に海って呼んだら教育する

って。

ダメな子だね。教育しないと。

穂波

ごめっ...なさっ...!ゆる...し...

あぁ、でも生憎首輪を持って来てないんだった。

穂波

(良かった...。でも、海はこんなんで終わるはずがない!)

だから帰ったらたっぷり教育してあげるからね♡

海波

ほどほどにしておけよ。海。

はぁい!

ー昼休憩

穂波

(あ...海波おにぃちゃんの教室行かなきゃ。)

穂波、いこ。

ーザワッ

クラスメイト

きゃー!!隣のクラスの海くんよ!!

クラスメイト

かっこいいぃー!!

芽衣

海くぅん!連絡先教えてよぉ〜!

あ、ごめんね。穂波とお兄ちゃんのクラス行かなきゃなんだ...。

クラスメイト

は?なんであんな穂波なんかと...。

すると、穂波が海に手話で先に行っておくね。と、申し訳なさそうに伝える

穂波が手話で話してるのに気づいた海は、こくりと頷く。

穂波

(海ってモテるんだな...)

そう思いながら穂波は教室を後にした。

ー4階にて

穂波

(ここがお兄ちゃんの所の階...)

海波

穂波。こっち。

何人かの女子が海波の周りに集まっている。

海波の取り巻き

えぇ〜もう行っちゃうのぉ?

海波の取り巻き

あの子、だれぇ??

海波

俺の妹だよ。

海波の取り巻き

でもぉ、全然似てないよぉ?

海波

海って知ってるか?

海波の取り巻き

あぁ!あのかっこいいって噂の一年?

海波の取り巻き

でも海波くんには劣るよねぇ

海波

穂波はどっちかっていったら俺よりも海ににてる方だ。

海波の取り巻き

へぇ〜

はぁ、はぁっ、ごめん!女の子たちを振り解くのに時間かかって!

穂波

あ...おに...いちゃ...

海波の取り巻き

あれが海くん?

海波

あぁ。

海波の取り巻き

やーん!予想以上にかっこいいぃー!

海波の取り巻き

けどやっぱりあたしは海波くん推しぃー!

海波の取り巻き

私もぉ〜!!

海波の取り巻き

だよねぇー!

海波の取り巻き

海くんもかっこいいけど、海波くんの方が好き♡

穂波、あの女の子たち、なんの話してんの?

穂波

わかっ、ない...

海波の取り巻き

それにしてもぉ〜

海波の取り巻き

ねぇ〜???

海波の取り巻き

うん...w

海波の取り巻き

穂波ちゃんって

海波の取り巻き

話し方............

海波の取り巻き

変だねぇー!!

海波の取り巻き

なんか片目だけ黒いしぃ

海波の取り巻き

カラコン??

海波の取り巻き

喋り方きもぉい!

すると、海の表情が一変する。

あの...先輩...穂波を馬鹿にするのはやめていただけませんか?

海波の取り巻き

だってほんとおのことじゃん

海波の取り巻き

ねぇ〜!!!

穂波

...。

穂波が傷ついたような表情で下を向く。

海波

...。

海波

穂波は耳が聴こえないんだよ。だからあんな喋り方になるんだ。

海波の取り巻き

ぇえーそうだったんだー!

海波の取り巻き

ごめんねー。

海波の取り巻き

うんうん。ほんとめんごー

海波

...。まぁ、俺はこの2人と話すから。バイバイ。

海波の取り巻き

え〜

海波の取り巻き

かなしぃー

海波はぶりっ子がる取り巻きを横目に、穂波と海の元へ向かう。

海波

空き教室に入ろう。ここじゃ人目につき過ぎる。

...うん。

ガラガラッ

海波

...海。よく我慢できたな。偉いぞ。

うん...

海が少し不貞腐れた様に言う

穂波、大丈夫?

穂波

...。

穂波っ!?

穂波

!!な...にっ...

はぁ...穂波の症状が進んできてる...。

海波

もうしばらく様子を見るしかない。

穂波

...?

海波

今日2人に話したいというのは、お母様とお父様のことだ。毎年あの2人がいく旅行に今回は俺も付いていくことになった。だからその間、穂波と海は2人になる。それでもいいか?

執事達は?

海波

一応冬休み中だから全員休みだ。

僕はいいよ。穂波と2人きりで過ごせる機会なんてなかなかないしね。

穂波

わっ...しもっ...いっ.....よ...

よかったね、穂波。2人きりで過ごせるんだ。たくさん楽しいことして遊ぼうね!

穂波

う...んっ...

穂波

(本当は断ったらなんの処置も施されずにただただ海に教育されるだけだから。前もそうだったし。)

海波

じゃあお母様とお父様にそう伝えておく。

ガラガラッ

海波が出て行った瞬間、海が後ろから穂波を抱きしめる

穂波

おっ...にぃちゃ...?

穂波。君はもうすぐーーーさせられるかも知れない...。

穂波

なっ...に?

穂波

(よく聞き取れなかった...。)

んーん。気にしないで。

海がやんわりと呟く。

ん。行こっか、穂波。

穂波

あ、うん...

穂波

(なんだろ...海、いつもより優しい?機嫌いいのかな?)

ガラガラ

ー放課後

穂波は静かになった教室で1人、教科書を片付けていた。

穂波

はぁ...

穂波

(帰るの、嫌だなぁ...。帰ったら海の教育が待ってる。でも...。どこかに泊まりになんて行ったら海からさらに酷い "お仕置き" を受けることになる。)

穂波

(だから、帰らないと。大丈夫、大丈夫!海は私が何もしなければ優しいんだから!!)

帰り道

穂波

うーん。

穂波

(海に、どうしたら分かってもらえるんだろ...。)

穂波

(こんな事しても意味ないって。)

穂波が呻いていると、横に黒い車が急ブレーキをかけて止まる。

穂波

っ!!!

穂波

(なっ、何!?)

すると、中から強面の男と、体格のいい男が出てくる

強面の男

こんにちは、お嬢ちゃん。つかぬ事を聞くが、〇〇病院はどこか知ってるかい?

体格のいい男

すまないね。道に迷ってしまって。

穂波

(見た目が怖いだけで、ただ道に迷っただけの人か。 びっくりした。)

穂波

あ...〇〇びょっ、いんは...この、先をっ、まっす...ぐいって、...右折したところ...にっ、ありっ...ますっ!

すると背後に3人目の男が現れ、穂波の口と鼻を押さえて息ができないようにする。

穂波

んぅ...!!んんー!!

一生懸命抵抗する穂波の手と足を抑えつける。

穂波

んぅう...

ドサッ

穂波が地面に倒れる。

体格のいい男

殺すように指示が出てる奴って、この女だよな?

強面の男

ちょっと雰囲気違うけど、間違いなくこいつだ。

怖そうな男

さっさと殺して、俺たちの手柄にしちまうか。

体格のいい男

だな。

兎月音

だーれが終わった気分になってるって?

強面の男

!?!?!?こいっつ!!あの最強の白龍を一晩で2人だけで潰した内の1人、白実 兎月音じゃねぇか!!

琥珀

ご丁寧に説明ありがとう〜。あ、残りの2人、ちょっと軽く挨拶したら倒れちゃったんですけど〜。どうしたらいい?

強面の男

う..,嘘だろ!?

兎月音

驚いてる暇があんなら自分守れっての。

ドガァッ!!

強面の男

ぐふっ

ドサッ

琥珀

さぁーて。掃除も終わったし、穂波連れて帰るか。

兎月音

そーだな。

...。

穂波...どうしていつもいつもいつもいつもいつもいつもいつもいつもいつもいつもいつもいつもいつも!僕との約束を破るの?

琥珀

(穂波の弟...か。)

琥珀

ははっ

兎月音

?どうした琥珀。

琥珀

いや、なんでも。

琥珀

(おもしれーことになってきたなぁ!)

兎月音の部屋

穂波

ぅっう...かぃ...ゆる...て...。

兎月音

...どうにか穂波の弟止めないとな。

琥珀

あ、いい事思いついた。

兎月音

お前の案だいぶえぐいんだよな...。まぁ一応聞くわ

琥珀

俺らが穂波んち泊まれば海は教育できないんじゃね?

兎月音

はぁあ!?!?!?

兎月音

おんめぇ脳みそ腐ってやがんのか!?この頭イかれサイコ野郎!!!

琥珀

だって実際そうした方が良くないか?なんなら海に教えられるんじゃね?穂波は嫌がってるってこと。

兎月音

あ、まぁ確かにそうか。

琥珀

冷静に考えたら誰でも分かることだろ。この発狂チンパンジー野郎。

兎月音

頭イかれサイコ野郎に言われたくねーよ。

琥珀

ほら。お前がさっき発狂したせいで穂波起きたんだぞ。

穂波がベッドで小さく、弱々しく、ふふふと笑っている。

兎月音

うわわわ!!ごめん起こしちまって!

琥珀

はっ。やっぱり発狂チンパンジー野郎というのを自覚した方がいいんじゃないのか?

兎月音

うるせぇよ。ちょっと黙ってろ!頭イかれサイコストーカー野郎。

琥珀

なんか一個増えてないか?

穂波

ふ...ふふ...!

琥珀

あ、そーいやさ。今日お前んち泊まってもいいか?

穂波

えっ?

琥珀

そうしたらお前の弟を説得できるかもしんねぇ。

穂波

(そっか...。この人たちはちゃんと守っててくれてるんだ...。)

穂波

いいっ...ですよ...、

兎月音

決まりだな!

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