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ガッ

典子

っ!

真理佳

見てーこいつの髪!

真理佳

ボサボサすぎてやばくね?笑

愛美

マジそれな笑

愛美

ちゃんと毎日洗ってんの?

典子

…洗って…る…

真理佳

は?なんて言ってんの?

愛美

あ、もしかしてー

愛美

ウチらに洗ってほしいんじゃね!?

真理佳

そうか!笑

典子

ち、ちが

真理佳

お望み通りやってやんよ!

真理佳

愛美、水持って来て!

愛美

おけ!

典子

や、やめて…

真理佳

は?

典子

お願いだから

典子

やめて、もう…

真理佳

お前みてーなクラスのクズに

真理佳

拒否権あると思ってんの?笑

典子

…っ

愛美

真理佳ー!

愛美

水持って来たよ!

真理佳

ナイス愛美!

典子

真理佳

つーか

真理佳

ウチらはお前の汚ねえ髪を洗ってやるって言ってんの

真理佳

感謝すれば?

愛美

少しはマシな見た目になるといいですね〜〜典子ちゃん笑

真理佳

じゃいくよー

真理佳

せーのっ!

バシャッ

真理佳

あー面白っ

愛美

まじウケる笑

真理佳

明日も楽しみにしてろよー笑

愛美

真理佳〜明日は何する?

真理佳

んーそうだなぁ〜

典子

…っ…

私は

いじめられている

同じクラスの真理佳と愛美の二人に

中学校に入学して

友達ができず一人だった私

その二人にとって

私はちょうどいいターゲットだったんだろうな

典子

…はぁ

全身びしょ濡れだ

家には夜遅くに帰ってくる父しかいない

母は私の幼い頃に亡くなった

担任の原田先生はたぶん見て見ぬふり

辛い

辛いな

まだ中学一年生の九月だし

終わりは遠い…

翌日

真理佳

おい

真理佳

黒板消しといて

典子

…え

典子

私?

真理佳

は?笑

真理佳

お前しかいねーだろ!

典子

っ!

黒板消しで頭を叩かれそうになる

反射的に目をつぶろうとした

原田先生

典子さーん

真理佳

典子

原田先生

あなた家庭科の係よね?

典子

…ぁ、はい…

原田先生

ちょっとお手伝いしてほしいから、今から家庭科室に来てもらえる?

典子

…はい…

真理佳

ぷっ

真理佳

原田先生にも雑用頼まれてやんの笑

いや、真理佳から逃げられるからよかったけど…

でもなんで私に頼むんだ

てか家庭科の先生なら、自分一人でチャチャッとできないのか?

典子

…はぁ…

愛美

ちょっと聞いたよ〜?

愛美

真理佳の黒板消し断ったって

愛美

いい度胸してんじゃん

典子

典子

せ、先生に頼みごとされたから…

愛美

は?知らねーよ

愛美

とにかく

愛美

今日の放課後、屋上な

典子

な、なんで

愛美

いいから来いよ!

愛美

来なかったら

愛美

どうなるか分かってんだろ

典子

やだ

行きたくない

行きたくないけど…

もし

私以外の誰かに

危害が加わったら…

放課後

典子

…はぁ

どうしよう

いや、どうにもできないんだけど

やっぱり行くしかないか…

屋上に向かう

これ以上ないくらいの憂鬱

屋上へと続く階段を上り

ドアを開ける

典子

…ん?

誰か寝てる?二人…

少し近付いて見てみる

典子

典子

ひっ

寝ているんじゃない

倒れていた

そして、その二人は

真理佳と愛美だった

思わず後ずさる

二人の身体と

床と

近くに落ちていた包丁は

赤い液体で染まっていた

典子

…血…!

思わず後ずさった

そのとき

大丈夫?

典子

っ!?

聞き覚えのある、ありすぎる声

ゆっくり振り返る

典子

…は

いつも以上に上手く声を出せない

どうしたのよ

典子さん

原田先生

先生のことを怖がるなんて

そう笑顔で言った原田先生

の服には

赤い模様ができていた

倒れている二人と同じ赤色だ

そんな

どうして

典子

せ、先生…

典子

先生がやった…?

原田先生

フフ

原田先生

正解〜

先生はまだ口元に笑みを湛えている

典子

どう、して

原田先生

どうしてって

原田先生

あなた、いじめられていたじゃない

典子

原田先生

先生は、いじめを無くしたかった

原田先生

原田先生

いや

原田先生

クラスから汚れを無くしたかったのよ

典子

汚れ…

原田先生

そう

原田先生

あの二人があなたをいじめるのは

原田先生

私のクラスにとって汚れだったの

そんな

そんな風に思っていたのか

典子

…だから

典子

二人を

典子

こ、ここ

典子

殺し、た?

原田先生

そういうこと

なんで先生はこんなに自然体でいられるのだろう

殺人という重い罪を犯して

何も感じないのだろうか

そんなに

先生は薄情なのだろうか

原田先生

よかったわね

原田先生

あなたも

原田先生

あの二人にいじめられることがなくなって

典子

そうなのか

もう、解放されるのか

あの地獄のような生活から

でも

典子

典子

せ、先生は?

原田先生

先生?

自首するのか

逃げるのか

隠し通すのか

どうするのか考えていると

ふいに原田先生がこっちに向かってきた

思わず一歩下がる

原田先生

典子さん

原田先生

私はクラスを平和に保ちたい

原田先生

純粋なまま、汚れのないまま

原田先生

そして

原田先生

あなた達によるいじめは汚れなの

典子

原田先生

それと、私は思うの

原田先生

原田先生

いじめる側といじめられる側の両方がいるから

原田先生

いじめは存在するんだって

典子

…!

目を見開く

手に汗が滲む

足が震え出す

分かってしまった

先生が

何を言おうとしてるのか

原田先生

分かったようね

逃げないと!!

典子

…!

だめだ

腕を掴まれてしまった

強い力

先生の瞳は煌々としていた

原田先生

一つお礼を言うわ

典子

え…?

原田先生

さっき

原田先生

家庭科のお手伝いしてくれてありがとう

な、なにそれ

今言うこと?

原田先生

よく分からないって顔してるわね

原田先生

教えてあげる

原田先生

原田先生

そこの包丁

典子

…あ

原田先生

お手伝いしてもらったとき

原田先生

あなたが触ったものよ

原田先生

というか

原田先生

私が、あなたに触るよう促したんだけどね

…そんな

頼まれて包丁を綺麗に並べるとき

包丁を触ったことが

今に繋がっていたなんて

原田先生

分かったわね

原田先生

二人の血のついた包丁には

原田先生

あなたの指紋

原田先生

私は

原田先生

あなたを利用させてもらうわ

典子

や、や…

原田先生

それじゃあ

原田先生

原田先生

さようなら

原田先生

私のクラスの汚れさん

トン

典子

落ちる

落ち

典子

ーーーーー!!

グシャ

原田先生

原田先生

ふぅ

原田先生

上手くいったわ

原田先生

これで

原田先生

私のクラスから汚れは消えた

原田先生

あとは、この偽の遺書を置いておけば完璧ね

原田先生

おっと

原田先生

この血まみれの服も着替えないと

ニュースキャスター

今日の午後四時頃、〇〇中学校の屋上から女子生徒が飛び降り自殺をしました。

ニュースキャスター

また、屋上には別の女子生徒二人が血を流して倒れており

ニュースキャスター

病院に搬送されましたが、三人の死亡が確認されました。

ニュースキャスター

屋上で発見された包丁には

ニュースキャスター

飛び降り自殺をした女子生徒の指紋が付着していたということです。

ニュースキャスター

また、その女子生徒が書いたと見られる遺書も見つかっており

ニュースキャスター

『私は、私をいじめていた二人を殺した。私も死ぬ。さようなら。』

ニュースキャスター

という旨の記述があり

ニュースキャスター

生徒間でのいじめが原因の事件として警察が捜査を進めています。

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