中学生になって、いつの間にか半年が過ぎた。
そんな中の不気味でちょっぴり苦くて少しだけ甘い物語。
私は今でも覚えてる。
いつまでも一緒だよ♡
出会いは入学式で同じクラスになった時だった。
私
(知ってる人全然居ないなー)
私
(仲いい子達と離れちゃった)
周りを見渡すと1回も話した事のない男子と目が合った
一瞬何事もなかったようにそらしてまた...
そこから彼を何故か気にするようになって彼の観察が日課になった
なんか可笑しいなと思ってこの症状は何か、調べてみた
どうやらこれは、恋という症状らしい
今までなかったこの想い。この胸の温もりが恋なんだ
絶対私の物にする。そういう気持ちが日が来る度に強くなる。
ところが、ある時だった
噂好きのAちゃん
ねえねえ知ってる?あいつ隣のクラスのあの子と付き合ってるんだって!キスとかももうしたらしいよー!
元気なBちゃん
マジか!イケメンだもんねー!紳士的だし、美男美女お似合いだ笑
私
初めて知った!意外〜
ねえ、嘘でしょ
嘘って言ってよ
ショックが激しかった
あの子が居なくなったら彼は私を愛してくれるのかな
私
(カッターはもった。包丁も一応持っておこう)
あの子との会話
あの子
ねえねえ
彼
なあに?
あの子
一緒に遊園地行きたい
彼
おー、いいね。行こうか。
私
(聞こえちゃった...遊園地...)
遊園地行く当日
あの子
一緒にコーヒーカップ乗ろ?
彼
いいな!
あの子
あは。楽しいね
彼
ちょっと、回しすぎるなよー!
あの子
だって楽しいんだもん!きゃはは!
彼
あー目が回る...
あの子
終わったーちょっとトイレ!
彼
(やっと終わった...)
私
(今がチャンス...!)
グサッ
あの子
あ、あぁ...うっ...
あの子は息をひっそり止めた
私
(粉々にしてトイレに流そうかしら)
私
(まぁ、埋めておこう)
彼
遅いなー。もう閉園時間間近だぞ
私
あ、やほー!
彼
うっす、彼女見なかった?
私
気分悪くして帰るって言ってたような...
彼
そっか。俺も帰ろうかな
私
私も帰るよ
彼
え、俺の彼女じゃん
私
えぇ、でももう事実は事実。辛くても現実と向き合お?
彼
ありがとう...元気出た
絶好調だ。絶好調だ。
段々私は彼と仲良くなっていった。
今告白すればきっと...
私
私、今まで貴方の事好きだったの!付き合ってください!
彼
彼
ごめん、俺彼女の事が忘れられなくて
私
そっかそうなんだ
私
じゃあいいや、こうするしかないね
彼
おい、それなんだよ
私
私は今まで貴方を私の物にしたすぎて頑張ってきたんだよ
私
いくら私を嫌っても私は大好きだよ
彼
待てって!話し合おうカッターをしまえ!
私
うん。分かった
彼
よし
私
カッターがダメなら包丁だよね
彼
!?
私
もう止めても無駄なんだから!
彼
お、い
彼
私
うん、完璧に死んだね
私
私は貴方の事を忘れずにいるね
私
私のお部屋、住み心地結構いいでしょう。
私
うふふ、永遠に眠っていても可愛い寝顔だね
私は彼を一生、手放さなかった