ライブも無事終わり、 残すは5月の公演のみだ。
今日はメンバーみんなで 息抜きに集まることになった。
集合は桃くんのお家。 赤くんと並んで向かっている。
赤
青
赤
青
……桃くんに、告白、?
断った…よね?
赤
赤
青
…なんで?
赤くんが好きなのは、僕でしょ?
おかしいよ…
なんで…?なんでよ…ッ
桃
気づけば、もう桃くんの家の前だった。
何故か桃くんは焦った様子で、 赤くんにもお構い無しに話しかけてきた。
赤
青
桃くんの口から出た言葉に、 僕は自分の耳を疑った。
桃
急いで玄関に行き、 靴を雑に脱いで部屋に入る。
そこにはもう他のメンバーが揃っていた。
僕が駆け寄ったのと同時に、 僕の方を見た黄くん。
青
黄
黄
…嘘だ。
なんで、こんなの、おかしい。
…僕が振ったから?
僕のこと、嫌いになったってこと、?
青
今までの5年間の記憶は?
もう少しで6周年だというのに。
5月には僕たちの夢が現実になるのに。
忘れちゃったの…?
黄
桃
違う、
彼が忘れたのは、僕だけだ。
僕を記憶から消したんだ。
…仲間に捨てられるのは、 これほど苦しかったんだ。
ずっと一緒にいてくれると思ってたのに、 彼にもう僕との思い出は残っていない。
赤
赤
赤
青
赤くんに腕を引っ張られて、 強制的に桃くんの家を出た。
赤
赤
きっとこの言葉は、 彼なりの励ましだろう。
僕だって…赤くんがいれば。 そばにいてくれればいいけど、
今まで一緒に活動してきたメンバーだ。
悲しいのに変わりはない。
どうにかして、思い出してもらいたい。
青
青
赤
無理なら、もう一度作るんだ。
彼との思い出をやり直せばいいんだ。
そう固く胸に誓って、 桃くん家へと戻った。
青
黄
なんだろう、まるで初対面だ。
彼にとっては、初対面なのか…
青
黄
青
黄
彼と過ごした僕の家で、 あの時と同じように。
でも、きっと彼が僕を忘れたのは、 僕を好きになってしまったからだ。
赤くんと付き合っている僕に、 勇気を出して告白して、振られた。
そんなの、もう忘れたく なるに決まってる。
…だから、
“やり直し”を、僕にも協力させて。
コメント
11件
連載ブクマ失礼します!🙇♀️ ((2回目だったらすみません💦
連載ブクマ失礼します!
神 す ぎ で す っ フ ォ ロ ー 失 礼 し ま す