疲れたんだ。
笑うことが、喋ることが、
生きることが、
恋をすることが。
黄
…もう、いいよね。
ここまで作り上げてきたものが
壊れる瞬間。
それはとても醜く美しいものだった。
桃
よっ…、黄。
黄
桃くん!
取り繕った笑顔を見せる。
俺はそうでも、こいつは違う気がした。
何だか珍しく明るい笑顔だ。
…もしかして、うまくいったのか?
桃
…まぁ、とりあえず上がれよ。
黄
うんっ、
黄を部屋にあげて、 適当な場所に座らせた。
座っていても落ち着いた様子はなく、 いつものコイツらしいと思った。
だが、やっぱりどこかが昨日までと違う。
昨日俺は、赤に告白した。
結果は、言うまでもないだろう。
桃
なぁ、赤。
赤
んー?どしたのー、
帰り際。黄昏時。
桃
わかってるけど、
桃
どうしても伝えたくて、
桃
…諦められなくて
桃
ちゃんと、終わりにしたいんだ。
赤
…?
桃
付き合って欲しいって意味で、
赤
…ぇ。
桃
好きだ。赤。
赤
…、、
はやく、
返事をして欲しかった。
終わりにしたかった。
でも、
桃
なぁ、もし、
桃
青が少しでも嫌だと思ったら、
桃
俺のとこ、こいよ。
諦めきれなくて
つい、言ってしまったんだ。
赤
っ…、
桃
あ、っ、赤っ…!!
アイツの思いは聞けないまま、
この日は終わってしまった。
何も言われなかったけれど、
あれはノーって意味だ。
桃
なぁ、また、聞いてくれるか?
黄
…うん、?
桃
ダメだった、と思う。
黄
…
桃
なかったことにしようって
話したから、
話したから、
桃
今後には何も影響しないと思うけど
黄
…う、ん?
桃
…お前は、どーだったんだよ
黄
僕…?
何の話、
とでも言い出しそうな顔だ。
桃
青に、告白。
桃
…しなかったのか?
黄
…、、
黄
青、ってだれ?