響
まさかおんなじ高校のおんなじクラスとはねー
拓人
これぞ幼馴染の奇跡っていうやつか?
響
変なところで奇跡起こすんじゃないわよ
響
そういうのは宝クジとかでお越しなさい
拓人
無理を言うなよ
拓人
というか俺に言うな
そう、私達は保育園からの幼馴染
高校に受かった
そこまでは良いのよ
ただ同じクラスで席は近いわ、委員会は一緒だわで
謎の縁がある私と拓人です。
響
そういえばさ
拓人
なんだ?
響
よく私達って付き合ってるの?とか言われるけど
響
私が拓人に告白したら付き合うの?
拓人
簡潔にまとめると?
響
拓人は私の事をどう思ってるのかなって
拓人
んんーー
拓人
ただの幼馴染?
響
だよね…
響
まあ!私がお前に告白するわけ無いけどね!
拓人
無いのかよ!
なんでだろうな…
『ただの幼馴染』
その言葉を聞いた時に胸が痛かった…
こんな事前はなかったのにな…
いや…
わかってる
わかっていたけどわかってない『フリ』をしていただけなんだろうな
きっと…いや…確実に
私は拓人の事が好きなんだ
向こうがどう思っていようが
好きなのには変わりない
その事実だけは確か
拓人は…
私の気持ち…知ってるのかな?
辛いよ、悲しよ
響
気づいてよ…!
この気持ちに…!