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出久
僕は！
最高の
ヒーローに！
有華
…
有華
(あぁ、眩しい)
有華
(そういえば…)
有華
(この眩しさを…)
昔も…
おじいさま
有華、違う
有華(幼少期)
すみません
おじいさま
いいんだ、謝らなくて
有華(幼少期)
すみません…
おじいさま
有華は…謝るのが癖になっているね
おじいさま
有華、堂々としていていいんだ
有華(幼少期)
けれど私は…
おじいさま
純血ではない？
有華(幼少期)
…はい
おじいさま
なぁ有華？良いことを教えてあげよう
おじいさま
この言霊家で1番偉いのは？
有華(幼少期)
おじいさまです
おじいさま
あぁ、そうだ
おじいさま
しかしね、それは形だけなんだ
有華(幼少期)
どういうことでしょう？
おじいさま
この言霊家で1番偉いのはね、
おじいさま
お前なんだよ
有華(幼少期)
私…ですか？
おじいさま
あぁ、そうだ
有華(幼少期)
けれど家の当主はおじいさまではありませんか
おじいさま
なにも『当主』が偉い訳じゃない
おじいさま
私が思う1番偉い人は
努力している人だ
有華(幼少期)
努力？
おじいさま
あぁ努力だ
有華(幼少期)
私は努力なんて…
おじいさま
そう自分を卑下してはいけない
有華(幼少期)
しかし…屋敷の者は皆口を揃えて私のことをこう言います
個性だけ優れた卑しい下民の娘
有華(幼少期)
だと
おじいさま
なにも血筋だけが全てじゃない
おじいさま
有華、笑顔でいようじゃないか
おじいさま
笑顔は最高の力だ
有華(幼少期)
おじいさま…
有華
笑顔は最高の力…
有華
いつからだったかな…
笑えなくなったのは
ﾌﾞﾜ(紅の靄が有華を包む)
有華
！
出久
言霊さん！？
有華
なに…！？
！！
有華
(これ…！)
出久
まさか…
勝己
(あれは…)
個性の暴走…！
有華
いや…誰か…助けて…！
カルマ！ (苦しい…！)
カルマ
有華！
渚！ (辛い…！)
渚
有華！
有華
…！
おじいさま…！ (助けて…！)
電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
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