シャボン玉飛んだ
屋根まで飛んだ
屋根まで飛んで
壊れて消えた―
私はシャボン玉が嫌いだ
だって私と同じように見えるから
フゥー
シャボン玉飛んだ
屋根まで飛んだ
「屋根まで飛んだってどうせ壊れてしまうでしょう?」
パンッ―
壊れて消えた
「私と同じね」
私はそうつぶやく
歌い手になりたくても声が綺麗じゃなきゃ無理だ
夢のままで終わってしまう
ザーーー
雨が降ってきた
「あーあ…せっかく飛ばしたのに…」
私は雨の中歌う
ひとりで
泣きながら
雨が…止んだ
虹がでてきた
近くにいた女の子が近づいてきた
そして…叫んだ
「おねぇちゃん魔法使いみたい!」
「おねぇちゃんのお歌の力で雨が止んだんだよ!」
「素敵な声だね!」
女の子がシャボン玉を吹く
「うわぁ!屋根まで飛んだ」
「…どうせ壊れて消えちゃうよ」
「そんなことないよ」
「ほら!おねぇちゃんもみて!」
シャボン玉飛んだ
屋根まで飛んだ
屋根まで飛んで
さらに上へ飛んだ
どこまでも果てしない
青空へと飛んでいく―
ℯ𝓃𝒹
コメント
11件
夢はシャボン玉のように一瞬で壊れてしまうこともあるけど、夢に向かって頑張ろう……!って気持ちが大事なのかも……🤔💭
やっぱり純粋無垢な子供って色んな意味で強いよな…。何でも信じて嘘すら信じてしまうけど純粋な心に救われることもあるんだよな〜…。深い…。
あ、好きですぅ♡♡((