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寺島あおいです🤍 「彼女」って言ったあとの、ヘルメット越しの熱感…めちゃくちゃ伝わってきました。食堂での誤魔化し方といい、駐輪場で待ってるLINEといい、藤原さんの不器用だけど確かな優しさがもう…。最後、バイクの後ろで手が重なるシーン、声が出そうになりました。じんわり沁みる45話、素敵でした🌷
確かに……。
フリは終わったし、私は気持ちを伝えた。
それに藤原さんは、
『お前だけを見る』
って……。
その時のことをふと思い出して、急に恥ずかしくなる。
中村美咲
美咲が私の顔を覗き込むように近寄ってくる。
私は誤魔化すように、藤原さんの方を向いた。
雨宮結衣
頬いっぱいにご飯を詰め込んでいた藤原さんは、私たちを交互に見て一瞬動きを止めた。
無言で残りをかき込むと、最後に水を流しこみ
藤原綺斗
そう言って、さっさと食堂を出て行った。
……逃げたな。
仕事終わり、デスクを片付けながらふと考える。
お昼に美咲に詰められたけど、私は今の関係を答えられなかった。
んー……。
少しは私に気持ちを向けてくれては…
いるのかな?
なんて考えていたら、スマホが震えた。
藤原さんからだ。
今日はジム行きたくないなー。
なんて考えながら、言われた通り駐輪場へ向かう。
……私は筋トレ仲間?
藤原綺斗
バイクに跨ってスマホをいじっていた藤原さん。
私に気づくとバイクから降りて、近づいてきたと思ったら、
ポスッ。
私の頭にヘルメットを被せた。
私はその場に突っ立ったまま
雨宮結衣
そう言うと、
藤原綺斗
藤原さんは、私のヘルメットの顎のロックをかけながら平然と言う。
雨宮結衣
藤原綺斗
雨宮結衣
藤原綺斗
へ?
雨宮結衣
藤原さんは何事もなかったようにバイクに跨ると、ヘルメットを被ってキーを回した。
エンジン音が響く。
藤原綺斗
雨宮結衣
慌てて駆け寄って、後ろに乗る。
……いや、待って。
雨宮結衣
藤原綺斗
雨宮結衣
藤原さんが私の方を向いた。
藤原綺斗
そう告げて、バイクは走り出した。
……彼女。
ヘルメットの中で、顔が熱くなる。
少しは私に気持ちを向けてくれてるのかな、なんて。
そんなこと考えてた自分が、バカみたいだ。
私は、藤原さんの腰に回した腕にそっと力を込めた。
すると、
私の手に、藤原さんの手が重なった。
― fin ―