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カチリ、と鍵が閉まる音がやけに大きく響いた。 狭い武器庫の中、街灯の光が格子窓から細く差し込んでいる。 真希:「……おい、いつまで鍵持ってんだよ。練習するんじゃねーのか」 真希はわざと低い声を出して、憂太の手元にある鍵をひったくろうとした。 けれど、その手首を憂太の長い指が、熱を持って包み込む。 真希:「……っ!? はぁ? 離せよ、バカ憂太!」 憂太:「やだ。……離さないよ、真希さん」 真希:「……あ?」 真希が睨みつけると、憂太は困ったように笑いながら、ぐいっと真希を自分の方へ引き寄せた。 背中が壁に当たって、逃げ場がなくなる。 憂太:「真希さん」 耳元に、熱い吐息が直接届いた。 憂太:「……僕のこと、嫌いになった?」 囁かれた瞬間、真希の心臓が跳ねた。顔が熱くて爆発しそうだ。 真希:「……はぁ? 大っ嫌いだ!! お前なんか、今すぐボコボコにしてやる!」 真希は真っ赤になって怒鳴った。 空いている左手で憂太の胸板をドンッと突く。 でも、憂太はびくともしないで、さらに顔を近づけてくる。 憂太:「……あはは。そんなに怒るってことは、照れてるの?」 真希:「……っ!! 調子乗んな!!」 真希が言い返そうとした瞬間。 憂太が、掴んでいた手首からゆっくりと指を滑らせて、真希の震える指の隙間に、自分の指を一本ずつ割り込ませた。 密着した手のひらから、ドキドキとアイツの鼓動まで伝わってくるみたいで、真希の頭は一瞬で沸騰した。 真希:「……っ!? てめぇ、何してんだよバカ憂太! 離せっ!」 真希は顔を真っ赤にして、繋がれた手を振り払おうとした。 いつもなら、力ずくで引き剥がすなんて簡単なはずなのに。 憂太:「……やだ。真希さんが、僕のこと見てくれるまで離さない」 真希:「……あ!? 何言って……っ」 憂太はグイッと手を引いて、さらに距離を詰めてくる。 真希の背中が武器庫の棚に当たり、カランと乾いた音が響いた。 真希:「……っ、調子乗んな。……指、折るぞ」 精一杯の威嚇。でも、声が震えているのは自分でもわかった。 真希は空いている方の拳を固く握りしめて、憂太の胸元をぐいっと押し返す。 憂太:「……あはは。真希さんなら、本当に折りそうだね」 憂太は困ったように笑いながらも、絡めた指の力は少しも緩めない。 それどころか、わざと自分の指を真希の指にギュッと、さらに深く絡め直した。 憂太:「……でも、折ってもいいから。……今は、僕だけ見てて」 真希:「…………っ、バカ」 真希は、逃げ場をなくして俯いた。 眼鏡の奥の瞳が、熱さで潤んでいくのがわかる。 真希:「……大っ嫌いだ、お前なんか」 吐き捨てるように言った言葉とは裏腹に、 真希は、絡められた憂太の指を、折れそうなほど強く、ギュッ……と握り返していた。 (つづく) 「あとがき」 皆さんこんにちは! じぇのじぇのです! ここまで読んでくれて、本当に ありがとうございます! ついに…ハート100個達成いたしました! 本当にありがとうございます!まだまだ初心者ですが、頑張っていきます! これからもよろしくお願いします! 楽しんで頂けると幸いです! 『呪術廻戦』CP短編小説リクエストがあれば、コメント欄にドバッと書いて頂けるととても嬉しいです! 全て書けるとは限りませんが、できる限り書いていきたいと思っています! あれ、なんかセンシティブ認定になってしまっている… なぜだろう… また次の作品で会いましょう!