強さを求めた少年は ケンカを磨き続けた
ケンカが強ければ"強い" 「自分は強いんだ」と…… 強いことで、自分を否定せず 自分を認めることが出来る唯一の方法だった
ケンカが取り柄の少年は 高校生になろうとしていた
高校はどこに行こうかなんて決めてない
別に高校なんて行かなくてもいい
なんて思っていた少年は ある"噂"を聞いた
少年は、 「そこの高校なら、見た目なんて関係ねェ」 「オレはそこで"てっぺん"取る」 そう確信した
そう思い、引っ越した少年は ある日散歩に出る
少しワクワクした様子で街を歩いていると 絡まれている少女を見つけた
少年はその子を"助けた"
その少女はお礼に 「オムライス」を出してくれた 彼女はこの店で働いているらしい
すると、彼女は、彼の容姿について言い出した
少年は、とても嫌に感じた いや、感じそうになった
でも、実際は違った
むしろ彼女は不思議がる一方
初めての経験に、少年は顔が赤くなった
すると彼女は、少年が制服を着ていることに気づいた 彼女はこの学校を知っていた 少し考えたかと思うと、彼女はゆっくり口を開いた
「アンタに"てっぺん"はとれない」
なんでか訳の分からない少年は 少し悲しく、怖く、すぐに殴ってやりたかった でも、そこは我慢した すると彼女は口を開いた
「あんたは"ヒトリ"だから」
独りで何が悪い? 独りでなんでも出来る なんでダメなのか?
そんな感情が少年を覆い隠す
なんで?
今までヒトリでやってきたのに 他人の愛なんていらなかった 温もりになんて触れたくない ヒトリじゃダメ?
ヒトリ………は……ダメ?
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