白福萌甘
轟焦凍
白福萌甘
轟焦凍
いつもの帰り道。
期末テストについて 盛り上がっていると、
ぽつりと小さな雨粒が 私の頬に落ちた。
白福萌甘
白福萌甘
その一粒を境に、突然雨が
激しくコンクリートを 打ち付け始めた。
あっという間にバケツの水 ひっくり返し状態になった。
白福萌甘
轟焦凍
慌てる私の手首を掴んで 走り出す焦凍くん。
引っ張られるがままに 私も懸命に足を動かした。
白福萌甘
轟焦凍
白福萌甘
一旦最寄りの駅に着いて、 屋根の中から唖然と眺める。
駅までを走って 息をきらす私に対して、
焦凍くんはちっとも疲れた 様子はなかった。
ハンカチで髪や首の 雨を拭う。
でもそれも気休めにしか ならないほどびしょ濡れだ。
白福萌甘
白福萌甘
轟焦凍
焦凍くんは気だるげに ネクタイを緩めながら、
濡れた髪をかきあげる。
イケメン×髪かきあげ=死です。
白福萌甘
火照る頬を隠すように俯いて スカートの水分を絞る。
数滴水が落ちて、 地面と太ももを濡らした。
轟焦凍
白福萌甘
轟焦凍
それを驚いたように固まって 凝視する焦凍くんに言うと、
慌てたようにそっぽを向いた。
そんな焦凍くんの耳と首は 真っ赤になっていて、
私まで恥ずかしく なってしまう。
白福萌甘
轟焦凍
そんな形だけの 中身のない会話をしながら、
私たちは謎の気まずい 雰囲気を耐え忍んだ。
コメント
4件
濡髪イケメンはちょっと流石に罪🤦🏻♀️ 💞 恥ずかしがってるお2人可愛いがすぎる🫰🏻💗 てまりさんの創るシチュってほんと全部神ってるよね🥹💖
好きだ!!!