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【サビ組事務所の室内】

テーブルいっぱいに並んだ高級菓子を前に、夢主は腕を組んで睨んでいた。

夢主

これじゃない。昨日食べたやつ

カラスバ

……それ、もう売り切れ言うたやろ

向かいのソファに座るカラスバは呆れ半分、苦笑い半分。

夢主

じゃあ要らない

カラスバ

ほな何も食わんつもりか?

夢主

カラスバがなんとかして

夢主が即答するとカラスバは深くため息をついた。

カラスバ

ほんま遠慮知らずやな、お嬢

カラスバは立ち上がる。

夢主

今から買いに行くの?

カラスバ

他に選択肢あるか?

夢主

夜だよ?

カラスバ

お嬢が機嫌悪いままやと、事務所の空気重なるやろ

ドアを開ける直前にカラスバは振り返る。

カラスバ

その代わり、帰ってくるまで大人しく待っとき

カラスバ

したっぱ達に迷惑かけたあかんで

夢主

無理

カラスバ

……無理ちゃう。命令や

皺を寄せて言われ、夢主は思わず黙る。

カラスバ

俺が戻るまでここから動くな。ええな

そう言って出ていく背中は不満そうなのにどこか優しい。

しばらくして戻ってきたカラスバは紙袋を差し出した。

カラスバ

ほら。これで満足か?

夢主

……ありがと

カラスバ

礼言われると思てへんかったわ

カラスバは夢主の頭を軽く撫でる。

カラスバ

ワガママ言える相手が誰か、ちゃんと分かっとき

その言葉が夢主の胸に静かに残った。

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