瑞希
……
司
類は───
余命2週間なんだ
瑞希
……え?
嘘だ
瑞希
今、なんて?
違うよ
瑞希
余命、、、2週間、、?
こんなの
瑞希
嘘だよね……、?
おかしいよ……!
瑞希
なんで……??
神様なんて……
司
嘘では無い
司
本当だ……
瑞希
なんでよッ……!!
嫌いだ
瑞希
嫌だよ……
瑞希
お別れなんて…したくない!!
司
だから……お願いがあるんだ
瑞希
お願い……?
司
もうっ……ここには来ないでくれ
瑞希
え、?
瑞希
どうして?
司
もしもの時が来たら…類も暁山も悲しむことになる……
司
俺は……そんなことしたくないんだっ!
司
だから……頼む
司
もう来ないでくれ____。
瑞希
……い
司
?
瑞希
酷いよ!!!
司
っ!!
瑞希
ボクは類が……類のことが……
瑞希
……
瑞希
とにかく、来ないでなんて酷い!
瑞希
……おかしいでしょ、こんなの
司
すまない、暁山
司
だが、譲る訳にはいかん
司
頼むから……もう会いにこないでくれ……
司
俺は類に
悲しい思いをさせたくないだけなんだ!!
瑞希
……分かった
瑞希
(本当は分かったなんて言っちゃいけない)
瑞希
(だってもう会えないんだから)
瑞希
(でも、もう)
これしか無いんだ───(苦笑)
瑞希
もう会いに来ないよ。
瑞希
だから、最後に
瑞希
類に会わせて!
瑞希
ホントの……最後だから
司
わかった
司
今回だけだぞ
瑞希
うん、ありがとう、先輩。
瑞希
類、入るよ
ガララ
司
……悲しい思い、か
司
バカじゃないか
瑞希
類
類
瑞希?
瑞希
……元気だった?
類
見ればわかるだろう?
瑞希
そうだね、分かるよ
類の体には、たくさんの点滴が着いていた
瑞希
……類
類
ん?
瑞希
今まで、ありがとう
類
……聞いたのかい、余命のこと
瑞希
うん、司先輩に
類
そうか……。
瑞希
ごめんね、類 もう来ないから
類
……
瑞希
これで、最後だから
瑞希
安心していいよ。
瑞希
でも、最後に言わせて
瑞希
ボク、類が───
類
待ってくれ!!
瑞希
……え
類
最後なんて、言わないでくれ
類
また会えるだろう?
類
あと2週間もあるんだから。
類
だからまだ……最後じゃない
瑞希
……ごめん
瑞希
(ボクにとっては、最後なんだよ)
瑞希
じゃあ、帰るね
類
分かった
瑞希
……ッ
さよなら
類
ッッ!!
類
待っ───
瑞希
ガラララ!!
類
あ……
類
……瑞希
類は、小指に結ばれたリボンを見つめた───
瑞希
……ばいばい
瑞希
さー、帰ろー!
瑞希
早く帰って……
瑞希
帰ったら……
瑞希
(あれ)
瑞希
(帰ったら、何をすればいい?)
瑞希
(類との約束も無くなった)
瑞希
……最後
瑞希
(最後のままで、終わりにしたくない……!!)
瑞希
(諦めたくない!!)
ボクは結ばれたリボンを、強く握りしめた。
第1章 約束のリボン 完
次回第2章 解かれて
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