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nk

何か、壁に描かれてる……

shk

あぁ? なんだ この絵…

イスに座った絵のようだ。

緑のぐちゃぐちゃと苦しそうな顔が描かれた絵のようだ。

トゲに人が刺さる絵のようだ。

注射器の絵のようだ。

nk

……なにこれ…

──壁の絵、見てくれたか?

──今からお前らには、こーんな素敵な刑罰が用意されてるんだ!!

──素敵だろ?

shk

あんな絵で素敵もクソもあるかよ!!

──これでも、一生懸命描いたんだよ?

──まぁいいや、そんなこと

──それより、ここでお前らにちょっとした選択肢をあげる!!

shk

は?なんだよ

──断罪の方法にも色々あるんだよ?

──ずっと牢獄に入るのはどう?

──ゆっくりと己の罪を見つめ直す有意義な時間を過ごせるんだよ?

shk

……

──上に進むと、たくさんのつらーい刑罰が待ってる

──でも……

──目の前の鉄格子の奥には、牢獄での素敵な飼い殺し生活が待ってる!!

──さぁ、どうする?

shk

そんなもん、誰が好きこんで入るかよ!!

──そっか…せっかく一生飼い殺してあげようと思ったのにな…

──牢獄に入りたい時はいつでも言ってくれよな!!

shk

んなもん言うこと聞いて ホイホイ入るわけねぇだろうが……

nk

……牢獄で、一生……すぐ死ぬわけじゃないのか……?

shk

おい、あいつの言うことに反応すんな!!無視しろ!!上に行くぞ!!

nk

……ここ、最初の刑罰の部屋かな

shk

だったとしても、進むしかねぇよ

ガチャ

ガチャ

nk

カギを閉められた……

shk

どいつもこいつもカギが好きだなぁ、おい

nk

……

nk

………

nk

……イスが、たくさん

nk

イスに座ってるのは……人……?人形……?

nk

それに中央のイスは……

shk

はぁ?なんだよ。ここも訳分からねぇとこだな

nk

……あ

nk

待って……

shk

イスに座ってんのは全部人形かよ…

nk

そうみたい……

shk

とにかく、お前は先に進む方法を考えろよ

nk

……うん。分かった

nk

シャケも、一応 何かあるか探して

shk

おー

nk

……? なにこれ…布?

nk

一応持っておこ……

nk

こっちは何かあった?

shk

向こうに扉があるが、この壁が邪魔して通れねぇ

nk

……?

nk

……壊さないのか?

shk

あ?壊せねぇよ!! この壁、鉄だろ、これ

nk

……え

shk

そもそも、鉄は無理だって お前が言ったんだろうが!!

shk

つーか、なんでイスにこんな人形がたくさん座ってんだよ…

nk

分からない……

shk

しかも、気色悪い人形だな…

nk

……そう?

shk

趣味悪ぃな、お前…

shk

おい、おしゃべりする暇があるんだったら、早く出れるようにしろよ

nk

……

shk

同じ所をウロウロするのが1番疲れるんだよ…

nk

疲れたならイスはたくさんあるけど

shk

人形の膝の上に座んのかよ……んな趣味はねぇよ

shk

どこのフロアもマジで意味が解んねぇ……

nk

意味?

shk

ごちゃごちゃと、変な仕掛けばっかでややこしいんだよ

nk

シャケのいた所は……確か、カギが閉まってただけだったよな?

shk

あぁ、そうだったな

nk

だいぶ違うんだな…どうして?

shk

知らねぇよ…俺は指定された場所にいただけだからな

shk

そもそも、カギだってめんどくさかったんだよ……

shk

つーか 俺と話してる暇があったら もう少しなんか探せよ!!

nk

……うん

nk

……「調べてみたけど…この部屋、怪しい所はあるけど……どこも動かないし開きそうもないな……」

nk

「人形もどれも変わらなそう」

nk

「シャケにそう言っみようかな」

nk

「怒ると思うけど……仕方ない…」

shk

なんかあったか?

nk

……ううん

shk

んだよ…ちゃんと探したのかよ

nk

うん、多分……でも……

shk

……出れそうにもないって?

nk

……それは……

shk

……

shk

チッ……

ドスッ

nk

イッ……

nk

……

shk

……おい!!本当に何も無いのかよ!!

nk

……分からない。でも今のところ、まだヒントも見つからない

shk

はぁ?なんにもねぇなら、ここの物壊してみるか?

shk

そっちの方が早いんじゃねぇのか?

nk

……根拠がない

shk

はぁ?根拠?つーか、壊しちゃいけねぇ根拠すらもないだろうが!!

nk

……とにかく、もう少し待って

shk

……あー、イライラするな!

shk

……前にも後ろにも進めねぇ。こう言うのが1番めんどくさいんだよ

nk

……なぁ、そのイス……あんまり座らない方が

shk

あ?うっせぇな だるいんだよ

nk

…………

nk

……なぁ降りた方が良いよ…

shk

なんだよ、お前さっきから。調べても何もなかったんだろ?!

nk

……でも、そのイス

shk

あ? このイスがなんだよ

nk

……そのイスは、多分、処刑用の──電気イス

shk

……

カチャ

nk

……あっ

shk

はぁ!? なんだよこれ!!

shk

おい、なかむ!!どうにかしろ、これ!!

nk

分かった、ちょっと待って

nk

……?

kn

「はいはーい 画面越しにて失礼しまーす!!」

kn

「俺が、このフロアの断罪人。しっかり覚えとけよな?」

kn

「さて、罪人共はいかがお過ごしかな?」

kn

「あれ?」

kn

「シャケがそこに座ったんだな!!」

shk

くっそ…おい!!これを外せ!!

kn

「何言ってるんだ!!外す訳ないだろ!!」

kn

「罪人に罰を与えない断罪人がいると思うか?」

kn

「あぁ、シャケ!!」

kn

「まるで化け物のお前が俺の罰にどれだけ耐えられるか楽しみだよ!!」

バチッッ!!

nk

イッ…

nk

………

kn

「あれ?シャケ?」

shk

…………

shk

痛ってぇなぁ!! このやろ!!!!

nk

……!

kn

「すごい!!生きてる!!」

kn

「殺人鬼で、化け物で」

kn

「まるで理想の罪人だな!!」

shk

うるせぇぇ!! 喜んでんじゃねぇよ!!!!

shk

ぶっ殺してやるから、外せ!!!!

kn

「そうだな……」

kn

「じゃあ、今からシャケの電気イスをずーっとビリビリさせるから……」

kn

「その間に、なかむがこの電気イスを解除すれば良いよ!!」

kn

「上手く行けば、ここを通してあげても良いよ?」

nk

……やめて

nk

さすがに死ぬ

kn

「ありゃりゃ この子」

kn

「シャケがどれほど、化け物でしつこい罪人かを確認する…それが、楽しいんじゃないか!!」

kn

「それに……」

kn

「罪人に決定権があるとでも思って?」

kn

「はいはい!!今から断罪が始まりまーす!!」

kn

「お集まりの皆さん!!」

nk

……「人形が。」

kn

「罪人の苦痛に歪む姿を楽しんでくださいませぇ!!」

shk

おい!!なかむ!!

shk

お前分かってんだろうな!?

shk

ここで、やらなきゃ お前は約束一つ守れねぇってことだ!!

shk

上手くやれ!!役に立つって言ったろうが!!

shk

──んでもってなぁ!! 俺にこいつをずっ殺させろ!!!!

nk

……分かった、頑張る

kn

「──罪人を憎む観衆の視線」

kn

「──その視線こそが、罪人の死の価値」

kn

「ここでは、観衆の目が罰を下す」

kn

「──はい、スタート!!」

ワイテルズ〜殺戮の天使パロ〜

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