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AM 11:10
ロストタウン 郊外
カズミ
ニル
イズミ
ファルク
カズミ
ファルク
昨夜、 ファルクの提案によって決まった この遠征。
目的は、 Sraverの本アジトについての情報。 そして、もう一つ…
ニル
少女が指し示したその先。 薄い砂埃に包まれた荒野の真ん中。 そこに木造の小さな家が姿を表した。
ファルク
ニル
ファルク
荒野の魔女の家
…と書かれた看板をくぐり、 家の扉を開く。
カズミ
ファルク
壁一面に飾られた様々な武器。
剣や斧や銃、弓、ナイフに槍…
数え切れない数の輝きが まるでこの部屋を照らしているようだ。
ファルク
声が部屋中に響き渡る。 しかし、返事はない。
イズミ
ファルク
ファルク
ファルク
「あはは!失礼しちゃうな!?」
カズミ
辺りを見回るが、他の人の姿はどこにも 見当たらない。
ただ、奥のカウンターから 華奢な手が伸びているだけだ。
「やぁ君達!僕はここだよ、ここ!」
「生憎疲労で体が動かせなくってね。」 「顔を見せてもらってもいいかい?」
ファルク
ファルク
「ファルクじゃないか!元気か?」
カウンターの奥に顔を覗かせ、 何やら会話しているようだ。
イズミ
ニル
カズミ
イズミ
「ふぅぅ…美味かった。」
「こんな物久しぶりに食べたよ!」
ファルク
ファルク
「ごめんごめん…」
クラミィ
クラミィ
カズミ
カズミ
クラミィ
クラミィ
カズミ
カズミ
イズミ
カズミ
ニル
カズミ
クラミィ
クラミィ
ファルク
ファルク
クラミィ
カズミ
イズミ
ファルク
クラミィ
クラミィ
古びた巻紙の紐を解き、机に広げる。
イズミ
ファルク
ファルク
クラミィ
クラミィ
(机を刺す)
地図上の一点にナイフを突き立てる。
カズミ
ファルク
クラミィ
クラミィ
イズミ
クラミィ
クラミィ
ファルク
ファルク
ファルク
ファルク
カズミ
イズミ
イズミ
ファルク
ファルク
ファルク
イズミ
ファルク
ファルク
クラミィ
彼女は顎に手を当て数秒、目を閉じる。
クラミィ
クラミィ
ファルク
クラミィ
カズミ
カズミ
クラミィ
彼女が人差し指を立てて 眼前にビッと突きつける。
クラミィ
クラミィ
ファルク
カズミ
イズミ
ニル
クラミィ
ファルク
クラミィ
ニル
この荒野には噴火後のような凹地が 幾つもある。
その中でも一番大きく 山々に囲まれたこの地で今、 勝負が始まろうとしていた。
カズミ
イズミ
手には一本の赤い槍が握られており、 両端の刃と鈍器が鈍い光を放っていた。
イズミ
イズミ
チラリとニルを見る。 彼女は応援するような期待の眼差しで こちらを見つめていた。
イズミ
イズミ
クラミィ
クラミィ
クラミィ
クラミィ
イズミ
イズミ
クラミィ
クラミィ
ファルク
挑戦者
熊宮 泉
VS
荒野の魔女
クラミィ・ハートメント
イズミ
開 戦
クラミィ
イズミが槍を真っ直ぐ構え、地を蹴り、急速に距離を縮めてゆく。
荒野の魔女は動かない。 彼女の動きをしっかりと見据えている。
そこに一閃。 しかし躱す。
イズミ
続けて鋭い蹴り、それも躱す。
横、縦、斜め、突き、 どんな槍捌きも足技も彼女に届くことはない。
イズミ
イズミ
クラミィ
突然、彼女の姿が視界から 完全に消える。
クラミィ
背後、機械音やエンジンが混ざった 聞いたことのない音が聞こえる。
クラミィ
多機能凶器 " 旧式『廻星』"
宙に浮く六つの光。 それらは羽もなく跳んでおり、背後から 猛スピードで彼女を掠めてゆく。
イズミ
狭い視界の中で捉えたのは、 青い光を溜め込む鋼鉄の筒。
銃口とも言えぬ程の大きな穴の底から、 深さも知れぬ青い輝きを増す。
クラミィ
多機能凶器 " 虚銃『龍口』"
( 爆 発 )
Profile.10 リミナルタイト
多機能凶器等に使われている貴金属。
エネルギーを蓄積することが出来る性質を有している。
しかし産地によってその性質を発揮する条件が異なり、未だに解明されていない物も存在している。