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チャイム が 鳴ると 同時に 、教室内に 一気に 動きが 戻って きた 。 新開が プリントを 折りたたみ ながら 立ち 上がる 。荒北は 机に 突っ伏した まま 、少し だるそうに 口を 開いた 。
荒北靖友
新開隼人
と 、新開が 笑い ながら 肩を すくめた 、その 瞬間 ――
東堂尽八
がらっと 開いた 教室の ドア越し に 、東堂の 声が 響く 。
東堂尽八
東堂尽八
荒北靖友
荒北が 投げやりに 返すと 、東堂は 肩を すくめ ながら ずかずか 教室に 入って きた 。その 後ろ から 、腕を 組んだ まま 無言で 現れた のは 福富 だ 。
福富寿一
東堂尽八
東堂は 悪びれず に 笑って 、荒北の 肩を ぽんぽん と 叩いた 。
東堂尽八
荒北靖友
荒北が 親指で 新開を 指すと 、新開は「 へへっ 」と 悪びれず 笑った 。
新開隼人
東堂尽八
東堂が からかう ように 言うと 、荒北が すかさず 睨み 返す 。
荒北靖友
それに 対し「 お 、荒北が 照れた ぞ 、! 」と 、東堂は ニヤニヤ 。
福富寿一
福富が 静かに 制止を かける 。
福富寿一
荒北靖友
ぼそっと 言う 荒北の 横で 、新開が 福富に 向かって 軽く 手を 上げた 。
新開隼人
福富寿一
そう言い 残して 、福富は 東堂を 軽く うながして 廊下の 向こうへ 歩いて いく 。東堂は「 あ ~ もう 、真面目 だな ~ フク は 」と 、ぶつぶつ 言い ながら 、そのあとを 追った 。
廊下に 静けさ が 戻ると 、荒北は 軽く ため息 を ついて 、前髪を くしゃっ と かき 上げた 。
荒北靖友
新開隼人
荒北靖友
新開隼人
荒北靖友
でも 、荒北の 足取り は なぜか さっき より 軽く なって いた 。