夜の東京
ネオンが滲む街の中、麗蘭は1人で歩いていた
本当は来るはずじゃなかった場所
でもどうしても、確かめたかった
麗蘭
...マイキー
ビルの屋上
そこに居たのはかつての面影とはまるで違う 彼だった
黒いスーツ
冷たい瞳
梵天のトップ
佐野万次郎
マイキー
...なんで来たの
低くて、感情のない声
それでも麗蘭は一歩近づく
麗蘭
会いたかったから
沈黙
東京の夜風だけが吹いていた
マイキー
俺に関わると
マイキー
ろくなことにならない
マイキーは視線を逸らしたまま言う
麗蘭
知ってる
マイキー
....
麗蘭
それでもいい
その瞬間、マイキーの指が 麗蘭の腕を強く掴んだ
マイキー
馬鹿なの?
今まで見た事ないくらい近い距離
マイキー
俺はもう
マイキー
昔の俺じゃない
麗蘭
うん
マイキー
人も平気で殺す
麗蘭
...それでも
麗蘭
マイキーは
麗蘭
マイキーでしょ
その言葉に、マイキーの瞳が一瞬揺れた
マイキー
...本当、馬鹿
小さく呟いて、マイキーは 麗蘭の頬にそっと頭をつける。
マイキー
なんでお前だけ...
低い声
マイキー
俺の世界に来んなよ
そう言いながら腕は離してくれなかった。
麗蘭
もう遅いよ
麗蘭が笑うと、マイキーは少し困った顔をした
マイキー
....
マイキー
帰さねぇかもよ
麗蘭
いいよ
夜の東京
梵天の王の隣で、麗蘭は初めて 彼の弱さを見た。






