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○○
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○○
どうして体が動かないの?
どうして声が出ないの?
声を掛けてくれているのは誰?
ぼやぼやしていてなんて言ってるのか分からない
何も感じない
……あれ?
私の名前はなんだっけ
年齢は?誕生日は?
なにも思い出せない
私は、だれ。
○○
○○
○○
○○
○○
○○
佐野晶哉
○○
○○
○○
○○
○○
佐野晶哉
花束を堤防にそっと置いて、手を合わせた
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○○
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佐野晶哉
○○
○○
急に頭が割れるような痛みに襲われた
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○○
○○
佐野晶哉
○○
佐野晶哉
○○
佐野晶哉
晶哉が○○のいる方向へ手を伸ばす
○○
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佐野晶哉
佐野晶哉
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○○
佐野晶哉
○○
佐野晶哉
佐野晶哉
いつの間にか晶哉の頬に涙が流れていた
○○
○○
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佐野晶哉
○○
佐野晶哉
○○
佐野晶哉
○○
佐野晶哉
○○
佐野晶哉
佐野晶哉
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佐野晶哉
佐野晶哉
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佐野晶哉
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佐野晶哉
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佐野晶哉
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佐野晶哉
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佐野晶哉
佐野晶哉
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佐野晶哉
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佐野晶哉
○○
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佐野晶哉
細いけど、すごく真っ直ぐな目をしてる…
○○
○○
○○
佐野晶哉
○○
○○
佐野晶哉
○○
佐野晶哉
物を触ることなんてできるのかしら…
○○
○○
佐野晶哉
○○
○○
佐野晶哉
○○
○○
佐野晶哉
○○
佐野晶哉
○○
○○
この日から、佐野くんとの生活が始まった
佐野晶哉
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○○
佐野晶哉
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佐野晶哉
○○
○○
○○
佐野晶哉
○○
佐野晶哉
○○
同じマグカップが2つある…
亡くなった彼女さんのものかしら
同棲してたんだとしたら、相当愛があったのね
○○
佐野晶哉
○○
佐野晶哉
佐野晶哉
○○
佐野晶哉
佐野晶哉
○○
○○
この飾ってある紫のストラップ可愛い…
数字が刻まれてる…
「10.29」
彼女さんとの記念日か何かね、きっと
○○
佐野晶哉
○○
○○
佐野晶哉
○○
佐野晶哉
○○
○○
佐野晶哉
○○
佐野晶哉
佐野晶哉
佐野晶哉
佐野晶哉
○○
佐野晶哉
佐野晶哉
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佐野晶哉
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佐野晶哉
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佐野晶哉
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佐野晶哉
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佐野晶哉
○○
佐野晶哉
佐野晶哉
紫の花で作った花冠を○○の頭に載せた
○○
○○
佐野晶哉
佐野晶哉
○○
○○
○○
佐野晶哉
○○
○○
佐野晶哉
あの時と同じ痛みがまた体を苦しめてきた
○○
佐野晶哉
佐野晶哉
○○
シオン…?
なんで私は紫が好きなの?
なんで私は好きを言葉にしないの?
なんで私はこの人について行ったの?
佐野晶哉
○○
佐野晶哉
○○
思い出した
○○
佐野晶哉
私は貴方の恋人なんだ。
○○
○○
○○
佐野晶哉
佐野晶哉
佐野晶哉
○○
○○
○○
○○
○○
佐野晶哉
○○
唇が重なる
佐野晶哉
○○
○○
佐野晶哉
○○
○○
○○
佐野晶哉
○○
膝をつき、指輪を出す
佐野晶哉
佐野晶哉
佐野晶哉
○○
○○
○○
佐野晶哉
佐野晶哉
○○
佐野晶哉
指輪をはめる
○○
○○
佐野晶哉
○○
佐野晶哉
○○
佐野晶哉
○○
佐野晶哉
○○
…ブオーーン(走る車)
○○
○○
○○
○○
○○
その時気付いた。 晶哉が車にぶつかりそうなことに。
きっと今、晶哉は浮ついて 判断能力も鈍っているはずだと。
○○
佐野晶哉
○○にものすごい力で背中を押された
その拍子にバランスを崩して 運悪く目の前のガードレールに頭をぶつけた
佐野晶哉
真っ赤な液体が頭を伝ってくる
なんとか体を起こして振り向いて
○○
すぐに振り向いたことを後悔することになった。
佐野晶哉
硬い物に衝突する鈍い音
車が堤防に直撃する爆発音のような音
○○の掠れた声
たった数秒の事が、1時間みたいに長くスローで感じた。
ハッすれば目の前で血塗れになった○○が倒れていた
佐野晶哉
○○
佐野晶哉
○○
佐野晶哉
○○
佐野晶哉
○○
佐野晶哉
いやだ、まだ死にたくない…
まさやに言えてない
好きだって、愛してるって、伝えられてない
ちゃんと愛を伝えてない
もう一度でいい
もう一度だけ貴方と居られるのなら
ちゃんと、ちゃんと愛を伝えるわ。
意識がなくなりそうで、○○と離れてしまいそうで怖かった
○○と手を繋いで
「これで1人ぼっちやない。2人ぼっちや」
そう○○に呟いて、目を閉じた
○○
佐野晶哉