可憐な蝶をこの手に

美しい物には裏がある

そう

美しく可憐な蝶

エーミルという男

俺はエーミルに恋をした

「エミさん」

そう一言かければ嬉しそうにこちらへと振り返る

俺の汚い悪意1つ感じていないようで

嬉しそうに懐くあの顔

今すぐにでもぐずぐずに蕩けさせてやりたかった

嬉しそうに駆け寄る姿

眼が眩みそうな笑顔、スローモーションのように脳裏に焼き付く

綺麗

美しい

そんな言葉では足りない。

俺達は幸せだった

エーミルは元々体が弱く病弱で

そのせいで家から出ることも無く

街のことや外の世界のことを話すと 目を輝かせていた。

優しく微笑みかける

あぁ、こんなに壊れやすそうな人がいただろうか…。

もう少しでこの人が手に入るという 優越感と興奮を必死に抑える

余裕の無くなっている自分へ嫌悪感を抱きながら歩を進めた。

分かりやすく照れている

俺の言葉一つで感情が揺れる様は

俺がこの人を支配しているようで興奮する

舞う度に日光に照らされ光り輝いている蝶

赤みがかった茶色、奥ゆかしい美しさと艶めかしさがあった。

思わず声に出してしまった

そう言うとエミさんは恥ずかしそうに横髪を耳にかける

ドキッとした

不意に魅せる色っぽい横顔

本当にこの人は蝶そのものだ。

「私の部屋へ来ませんか」

その言葉に頭がクラっときた

やっとだ…

やっと、やっと…

この可憐な蝶をこの手にできる…！！

わざとなのではないかと思うほど 色っぽい誘い方

ぐらぐらと頭に血が上る

っ…これはもう…無自覚なのか…!?

手を振りあい別れを告げた

いよいよ明日…あの蝶を手にできる

冷めぬ喜びを感じながら家路についた

どうも作者の蛇🐍です！

今回はzmemです

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ゾムさんがエミさんのお部屋へ…編はまた出します！

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ではでは👋