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テラーノベルの小説コンテスト 第4回テノコン 2025年1月10日〜3月31日まで

突然ですが。

私には好きな人がいます。

その人はとてもかっこよくて、

とても優しくて、

私がどんなにわがままを言っても

少し困ったように眉を下げ、 それでも笑ってくれる

そんな人です。

これは私が大好きな人のことを、 ちょっと自慢するだけの、 そんな物語です。

その人はバイト先のチーフでした。

時給850円のバイトを、 もう数ヶ月も続けているのは、

この人がいるから。

ただそれだけです。

私が困っていると、すっと隣に来て

「ゆーちゃんだから手伝うんだよ。 他の人には内緒ね。」と

まるでいたずらっ子のように 笑う目が好きです。

骨ばっていて、すらりと長い指が 好きです。

男の人にしては高めで、でもなぜか 心地よい声が好きです。

大きくてぱっちりな 二重の目が好きです。

雨の日は少しハネが強くなる 猫っ毛な髪が好きです。

細い身体なのに、 力強いところが好きです。

仕事の日でさえオシャレなところが 好きです。

そして何より、

仕事で忙しい上に、 子供2人のパパとして頑張ってる、

仕事とパパを両立している姿が 好きです。

……

………

あなたは気づいちゃいましたか?

そう。

私の恋は、叶わない恋です。

叶っちゃいけない恋なのです。

それでも好きだという気持ちは 消せません。

だからせめて、ここだけで。

あの人が見ていないここだけは

…素直になっていいですよね?

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