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ある世界線に、多様な生物が住む一つの惑星がありました。
その惑星は、ある世界線の同じく多様な生物の住む一つの惑星『地球』では、 魔法や剣が存在した『異世界』又は『別次元』とも言われている仮想上の世界と思われていた場所でした。
そんな夢物語のような世界に、度々『地球人』がなんの前触れも無く訪れる事があります。
そんな人々を 訪問者-おとずれびと- と呼びます。
訪問者の中にはこの異世界に訪れ、興奮する者も中には居ますが、そんな風なのは“始め”だけです。
ここは異世界。 もと居た『地球』とは全く違う世界。
世界が違うのならば、生活も、食料も、生物も、言葉も、生きる術も、全く違うかもしれない。
そんな突然変わった環境で生き抜く者たちは結構少ないのです。
勿論、奇跡的にどうにか今も生きている訪問者も居ます。
ですがそれ以上に亡くなる者は多いのです。
そんな事が立て続けに起きていたある時、 一つの本が訪問者たちを救いました。
その本は訪問者しか持っていなく、本人もいつ手に入れたのかは分からずいつの間にか持っていたそう。
しかもその本には、この『異世界』には存在しない文字で綴られていました。
ですが、訪問者にはどんな人でも読めたのです。
ある訪問者曰く、
「この本にはこの世界の説明やそこでの生き方、暮らし方、文字の読み書きの仕方、それらの注意点、…etc。と、人生への助言が全て積み込まれている。まるで人生のガイドブックだ!」
……らしい。
その事から、訪問者にしか分からない神様から授けられたようなその本は 『叡智辞典』-ガイドブック- と呼ばれるようになりましたとさ。
めでたし、めでたし……。
……ん?
この話は一体何なんだ、だって?
勿論、ガイドブックの重要性を語ったまでです。
お前は誰だ、ですか?
勿論、あなたのご察しの通り……ガイドブックの作者ですよ!
これが読めたって事はあなたも『訪問者』なんですね。
もしかしたら私が生まれた国の人かも知れませんね。
それよりもまだこの話は序盤の序盤、プロローグと言っても良いところですよ。
さっきの話はガイドブックの重要性の話でしたが、これから綴っていくのはガイドブックの成り立ちと私の旅物語です。
まあ、日記みたいなものですよ。
暇さえあれば読んでみてくださいね。
by 作者