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月城 ゆう
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俺は母親を殺した
姉も
全員
警察はこんな小さな子供に殺人ができるわけが無いと思ったんだろう
俺は逮捕されなかった
遺産は俺に全部引き継がれた
1人だけなら30までは生きられるぐらいだそうだ
どうやら姉は母に黙って集めていたらしい
一度は児童相談所に連れていかれそうになったが
1人で大丈夫だと頑固に説得した
警察も困ってそれを受け入れることしかできなかった
そこからの生活は前より断然マシだった
だけど料理もまともに作れず
洗濯などの家事もろくにできない俺には
苦痛だった
そんな時
俺を見つけてくれたのは一与さんだった
小学生で何も分からなかった俺に色々なことを教えてくれた
中学では汚い
キモイ
散々な言葉を浴びせられ続けた
そんな中でもやはり
俺にも救いの手というものがあった
バレーボール
バレーボールも一与さんから教えてもらったスポーツ
バレーをしている時だけは心が澄んでいくような感覚になった
だが中学3年の夏
一与さんはいなくなった
死んでしまった
俺は悲しいとは思わなかった
中学3年
冬
中学最後の大会
俺の中の糸がぷつんと切れたような気がした
影山
影山
影山
何故やらないのか
勝ちたいとは思わないのか
負けてもいいのか
たくさんの疑問が頭をよぎった
あいつらはこれほどまでに執着がないのか
そして2セット目ラスト
俺のトスに
誰もスパイクに入ってきてはいなかった
バレーは実力があるやつが正義
実力があればコートにいれる
コートにいるから強い
影山
でも
コートにいれなくなれば
戦力外
コートにいれなくなった俺は
他に何が残る?