海月(クラゲ)には心臓が無い。
海の中を漂い、 死ぬと海に溶ける。
一部の海月は年をとったり傷が出来るとポリプという状態を経て、また若い海月になる。
海月は死の象徴とされる。
優
...
優
死んだら、
どこに行くんだろう。
どこに行くんだろう。
優
何が、死ぬということなんだろう。
彼女、優は海月ではない。
海月だった人間だ。
優
私は誰から生まれたんだろう。
「前世がクラゲだなんて おかしなことを言う子」
「生まれてくるのは 人間がよかったわ」
優
...人間だよ
優
たぶんね。
人間の見た目をしているし 言葉だって問題なく話せる
それに、 人間と同じものを食べれる
けど
優
...死んだらどうなるんだろう。
優
...死ってどこにあるんだろう。
「もう生まれ変わるなんて嫌だな」
病室で呟いた 私の最後の言葉だった。