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苺には、なれない。
もう絶対に。
人通りが少ない通路で 先輩が知らない人と キスをしていた。
柊
嫉妬を覚えると同時に 私の心は酷く興奮していた。
それが 「失恋をした」 ということなのか、
「苺になれない私」が 無駄な努力を積み重ねて いたことに気付く羞恥心か、
「苺」の味を知らない私は この感情が分からないままでいた。
柊
白いカステラを 後に食べるようになるまで それが分からなかった。