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あれから4日。 何事もなかったかのように時が過ぎていき、成瀬がくる前の生活に戻った気もした。

成瀬のことは避け気味でいた。 目が合ったらすぐ逸らしたり 話しかけられそうになったら逃げたり

クラスメイト

あの2人最近話してなくない?

クラスメイト

なんかあったんじゃね?

クラスメイト

あんな仲良かったのにねー

5日前を思い出すと、なんだかんだ楽しんでいた自分がいることに気づいた。その楽しみを全部あきらが作ってくれてたってことも。

(あきらとまた話したい。)

よく不意にそう思ってしまったりもする。

(でも向こうは僕なんかにもう話しかけられたくないだろうな。)

(ちょっとからかわれただけなのに…なんであんなこと言っちゃったんだろう)

20時を過ぎていた。

また帰るの遅くなっちゃった…

家に入るのにはいつも緊張する

…ただいま

床には踏み場のないほどお酒の空き缶やブランド物のバッグが散らばっている。

母さん…?

母の強い香水の匂いがして 足が震えて冷や汗がでてきた。

たっくん、?!たっくんなの?!

知らない男の人の名前を叫ぶ声の先には、濃いピンクの服をきて酔いつぶれたお母さんがいた。きっとまた彼氏に振られて帰ってきたのだろう。

母さん飲み過ぎだよ、

は?あんた誰?

たっくんじゃないの?!偽物!出てって!!

母さん!

でてけっていってんだろ!!!!

思いっきりガラスのお皿を投げられて、破片が一気に飛び散った。 僕の足には大きい破片が刺さって血だらけだった。

…ごめん。お母さん、許して…

すぐに家を出て、足を引きずりながら行き場もなく遠くに歩き続けた。 痛くて寒くてどうしたらいいのか分からなくなってそのまま地面にしゃがみこんだ。

(もう死んだ方が幸せなのかな。)

そう思うと、なんで今まで死ななかったのか疑問に思えてきた。こんな人生はやく終わらせよう。

気づけば目の前の踏切に足を踏み出していた。

おい!お前何してんだよ!

誰かがそう叫びながら僕の手を引っ張る。振り返るとそこには息を荒くしたあきらがいた。

あきら…?なんで、

こっちのセリフだよ!なんで踏切になんか…

あきらが僕の足をみて口をとめた。

柚…その痣どうした、?靴は?足血だらけだし…

ごめん…気持ち悪いよね

でも大丈夫だからほっとい…

その瞬間、あきらが強く抱き締めてきた。驚いた。でもなんだかすっごく暖かくて優しいハグで_____

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