ヒオリ
今思えば何でこんなことしはったんかな?
ヒオリ
イサギ君はどんな僕でも愛してくれるはずやのに
ヒオリ
(それでもきっと怖かったんやろな)
ヒオリ
(好きな人に『才能』だけを見て欲しくなかったんや)
ヒオリ
(『才能』に期待して欲しくなかった)
ヒオリ
ごめんなぁイサギ君ボソ
ヒオリ
こんな我儘な僕でボソ
ヒオリッ!
ヒオリ
ッ、!?
ヒオリ
え
イサギ君?
ヒオリ
何で、
イサギ
よ、よかったぁーーーーーー
ヒオリ
(どうして…)
ヒオリ
(どうして来たん?)
ヒオリ
ここどうして、
イサギ
あーここね
イサギ
ここに来ると思ったんだよ
ヒオリ
へ?
イサギ
ここは俺とヒオリが初めて会った場所だから
ヒオリ
?
イサギ
ヒオリは覚えてないだろ
ヒオリ
うん
ヒオリ
…
ヒオリ
なぁイサギ君
イサギ
ん?
ヒオリ
今日は月が綺麗やね
イサギ
そうだね
とても綺麗だ
クロナ
ヒオリ!イサギ!
ヒオリ
クロナ君!
クロナ
俺も来た来た
イサギ
もぉ、クロナ遅すぎぃー
クロナ
いやいや、イサギが早過ぎる
クロナ
マッハ60で行ってた
イサギ
そんな出してないよぉー
ヒオリ
マッハ60って火星いけるやん
イサギ
…ハハ
クロナ
何だ今の間
イサギ
(^_^)
この時二人は察した
これ触れちゃダメなやつ、と
家?お寺?神社?にて
イサギ
無理にとは言わないけどどうして能力の事黙ってたんだ?
クロナ
うんうん、無理しないで良い
クロナ
時間を置いてからでも良い
ヒオリ
…
ヒオリ
(この二人やったらきっと、)
ヒオリ
実は
イサギ
…
クロナ
そんな事が、
クロナ
俺はヒオリが能力あってもなくても同じぐらい好きだ
ヒオリ
僕もやで
イサギ
ポロ、ポロ
ヒオリ
え”ッ!?
ヒオリ
イサギ君どうしたん??
ヒオリ
何で泣いとんの!?
イサギ
ヒオリが、グス
イサギ
ヒオリが泣かないから”グス
ヒオリ
(イサギ君は、)
ヒオリ
(どこまで心の綺麗な方なんや)
イサギ
辛くて
ヒオリ
うん
イサギ
苦しくて
ヒオリ
うん
イサギ
息さえ出来ない毎日で
ヒオリ
うん
イサギ
誰からも助けを求められなくて
ヒオリ
うん
イサギ
孤独で
ヒオリ
…うん
イサギ
才能に期待されて
ヒオリ
…うん
イサギ
それでも生き続けて
ヒオリ
…うん
イサギ
それでもッ!
イサギ
それでもッ!
イサギ
ヒオリはまるでそれが自分の運命だったかのように喋ったッ
イサギ
諦めかけて、当然のようにッ!
ヒオリ
…
ヒオリ
うんッ
イサギ
だから苦しい事は苦しいって言ってッ!
イサギ
嫌な事は嫌って言ってッ!
イサギ
それが当たり前って思わないで…
ヒオリ
うんッ!
ヒオリ
ボロポロ、グス
ヒオリ
わ”ぁぁぁ、っぁッグス
ヒオリ
ヒク、ああぁ”んゲホグス
クロナ
俺らはいつも一緒一緒
クロナ
一人になんてしない
絶対に
ヒオリ
ありがとぉーな
ヒオリ
久しぶりに泣いてもうた
イサギ
アハハ、俺も
クロナ
俺も泣きそうになる
やっと僕の存在意義が分かってもうた
幸せ者やったんだな僕は…
バチラ
あれ?
バチラ
あっれぇれぇ〜?
バチラ
君ここにいるって言ったよね?
バチラ
どういうつもり?
妖怪
お”れッだちはッ絶対ッに
妖怪
よ”ゔゲホかい”を裏切らない
バチラ
なるほどぉ〜
バチラ
嘘の居場所を教えたと
バチラ
君今の状況分かってるの?
バチラ
俺次第で君たち殺せるんだよ〜?
バチラ
折角ならもっと長生きしたくない?
妖怪
ながまをッゲホゲホ
妖怪
裏切ってまでッながい”ぎゲホしたぐない
バチラ
そっかぁ
バチラ
良いね妖怪は、
バチラ
ちゃんと仲間思いで
バチラ
俺も−
妖怪に生まれてこればな
バチラ
無理な話だけど
バチラ
もう君には用がない
バチラ
バイバイ
グジャッ
バチラ
ハァ〜
バチラ
また一からやり直しじゃん
ーーーーー
バチラ
?
話し声?